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アイルランドの春の異常気象:人も野山も「ずぶ濡れ」の3月 (RTE-News, Mar 28, 2023)

The forecaster said the previous wettest March was in 2019, with the rainfall records going back 83 years

 古代ローマ人は戦いに明け暮れた。当時のローマの旧暦は「Martius Mensis」で始まった。かれらは、戦いの神「Martius (マルティウス)」を称え、その軍神の名を一年のはじめの月「マルティウス月」としたのだ。それが、英語の「March (3月)」の語源。

 ところで、「March 2023」は異常だった。IrelandならびにBritain島では雨が降って降って、降りまくった。

 とくに、Irelandではひどかった。Met Éireann (アイルランド気象庁)の「暫定気象データ (provisional data)」によると、3月の全国平均 総降雨量は173.3mm。この値は、記録が残る83年間の中で最大の降雨量であった。1981- 2010年の30年間の「Long-Term Average (長期間平均 LTA)」の 1.69倍となる。

 

 さらに、この3月の雨雲は、隣の Britain島にも大量の雨を降らせた。

 

・England

 UK Met Office (英国気象庁)」によると、3月 (1- 30日)だけで、雨量111.3mmを記録し、およそ過去 40年間で最大の降雨量であった。

 

Wales & North Ireland

 Walesにおける 3月の総降雨量は 197.5mm、長期間降雨量平均LTAの 1.91倍を記録し、North Irelandでは 137.4mmで、LTA値の 1.58倍の雨が降った。

 

・Scotland

  ただし、もともと3月に降雨量が多い Scotlandでは、ほとんど例年並み (わずか 3%増)の 128.7mmの雨量が観測された。

 

 ところが、その前の 2月「February 2023」が、また記録的に雨の少ない月だった。記録上、下から4番目にランクづけされるほどだ。

 ただし、地域によっては過去最小の降雨量を記録したところもあり、Ireland南東部「Wexford (ウエックスフォード)」の「Johnstown Castle」では、2月に降った雨の量が、わずか 7.4mmに過ぎなかった。

 

おわりに:日本で3月と言えば、桜の開花日が気になる時節。今年の春は全国的に暖かく、各地で、桜の開花が例年に比べて数週間以上早まった。

 しかし、Irelandのように、この時期に雨が降り続いたら 、せっかくのお花見は台無し、庭の雑草と ひねくれ者だけが大喜びするだけだ。

     (写真は添付のRTE Newsから引用)

www.rte.ie