こんにちは地球の皆さん:わたしが惑星の赤ちゃんよ! (BBC-Science & Environment, July 1, 2018)
ケンタウルス座( Centaurus)の T タウルス型星 PDS 70。この星は、地球から 370光年の宇宙のかなたに浮かび、質量は太陽の0.82倍で、太陽と同じ主系列星 (dwarf stars)に分類される。宇宙に誕生して、まだ1,000万年も経たない若い恒星だ。
その恒星に、「原始惑星 (protoplanet)」PDS 70bが生まれた。その映像がドイツの「Max Planck Institute of Astronomy (マックス・プランク天文学研究所)」によって世界で始めて捉えられ、公開された。
原始惑星(惑星の赤ちゃん)は生後 500万年 - 600万年、大きさは太陽系の木星の数倍。地表温度は1,000℃を越え、大気はおそらく厚い雲で覆われていると考えられている。その原意惑星は、太陽系の天王星 (Uranus)と同じように、恒星 PDS 70から遠く離れて周回するため、軌道を 1周するのに118年も掛かるという。
・「How are planets born? (原始惑星はどうのように誕生するのか)」
現在、研究者の間で「もっとも広く指示されている理論 (the most widely accepted theory
)」によると、恒星 (stars)の形成に逸(はぐ)れたガス・塵 (gas and dusts) が円盤状をなして、恒星の周りを周回するうちに、衝突と合体を繰り返し、微小天体の「微惑星(planetesimal)」になる。それが、大きく成長するにつれて、引力も増大し、周りの「debris (岩屑)」、ときに、同等サイズの天体をも取り込んで、質量が増え続ける。
その後、原始惑星は、恒星を周回する軌道を安定させ、惑星 (planets)の仲間入りを果たすのだ。
したがって、原始惑星 PDS 70bを観測することは、かって太陽系の惑星が辿った誕生・成長プロセスの解明につながる。
さて、今後、何億年かが過ぎたとき、この惑星には、どんな生命が誕生するのだろう。少なくとも平和を望む生命体であってほしい。
(写真は添付のBBC Newsから引用)