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犯罪に巻き込まれる、ネットいじめに合う子どもが増えた理由は? (RTE-News, Sep 9, 2021)

In 2020, 36% of children gamed online with people they did not know offline

 知らない人について行ってはダメ、知らない人に気を許してはダメ。これは、昔からの鉄則だった。それが、ネット依存(症)の時代になると、子ども達まで変になった。知らない人とチャットを繰り返し、そのうち、だまされて犯罪に巻き込まれる事件が増えた。世の中には、善人よりも悪人の方がずっと多いと言うのに ... 。

 Irelandの「CyberSafeKids」は、子ども達がインターネットを安全に使用できるように活動しているチャリティ団体だ。その組織が、子ども達のインターネットの使用実態を調査し、それを年次報告書 (annual report)にまとめて、この 9月 9日に発表した。 

 以下は、その主な内容だ。

 

1.自分だけの「smart device」を所有する子ども               :93%

2.「social media」に接続している「pre-teens」(8- 12歳)  :84%

3.知らない人とオンライン・ゲームを楽しむ子ども            :36%

4.子ども達がよく使うアプリ

    ・YouTube    :74%

    ・TikTok        :47%

               ・WhatsApp :39%

               ・Snapchat  :37%

5.「social media」からビデオを入手する子ども:32%

6.TikTokのアプリからビデオを入手する子ども:80%

7.家庭に Internet利用上のルールがあっても、いつでも使用できる子ども:30%

8.家庭にはインターネット利用上のルールがない子ども:13%

9.親に知られたくないものをオンラインで観たことがある子ども:22%

  1. オンラインで動揺したり、怖いと感じたことがあった子ども:25%
  2. 気味の悪いコンテンツを観て、親や信頼できる大人に相談した子ども:54%
  3. そのことを誰にも話さなかった子ども:30%
  4. 学校でネットいじめ (cyberbullying)に類した事件に遭遇した先生:61%
  5. 「online safety」が学校教育上、重要と考える先生:79%

 この調査結果を受けて、「CyberSafeKids」は、現在、ほとんど野放しになっている、子ども達に有害なネット情報やネット犯罪から子ども達から守るためには、「インターネット・セフティとメデイア規制」に関する法律が必要と訴える。

 

おわりに:インターネットに関する法整備、犯罪防止に向けた取り組みが遅れていることは否定できない事実だ。立法に関わる関係者の専門知識、意欲が欠けているのでは...。

                   (写真は添付のRTE Newsから引用)

www.rte.ie