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真っ赤なフェラーリ「1960 Ferrari 250 GT SWB」:10億円で落札 (BBC-News, Sep 13, 2021)

the two Ferraris donated to the RNLI

 Walesの北西の地形は、魔女の顔のシルエットに似る。その魔女の鼻に当たるのが「lyn Peninsula (リーン半島)」。その南側の中央部に、人口約4,000人の港町「Pwllheli (プスヘリ)」がある。

 

 Northamptonshireの実業家 Mr Richard Colton (1932-2015)は、自分が死んだら、所有するクラシックカー2台を「Pwllheli RNLI (プスヘリ王立救命艇協会)」に寄贈すると言い残し、2015年亡くなった。

 その車とはイタリアの名車フェラーリの1960年型「Ferrari 250 GT SWB」と1967年型「ferrari 275 GTB/4」だった。その 2台がオークションでそれぞれ £6.6m (約10億円)、£1.93m (2.9億円)の価格で落札された。

 

 Mr Coltonは、フットウェア会社を立ち上げて成功した起業家だが、熱狂的なクラッシクカーマニアでもあった。生産台数限定のフェラーリを何台も所有するほど

だったという。

 

 しかし、とにかく、Mr Coltonのお陰で「Pwllheli RNLI (プスヘリ王立救命艇協会)」は、£8.5m (約13億円)もの運営資金を手にすることができたのだ。

 

 協会は、フェラーリの売上金の一部£2.8m (約4.3億円)に「コミュニティ募金額(community fundraising) 」を加えて、「Pwllheli」の海岸に「Shannon all-weather lifeboat boathouse (シャノン級全天候型救命艇ボートハウス)」の建設に取り掛かり、この 9月13日 (月)に除幕式を開催することができた。

 

 なお、Pwllheli (プスヘリ)の救命ボート活動には、130年の歴史があるとか。Crew of Pwllheli lifeboat outside their new home

おわりに:人のために何かをすることは、なかなかできることではない。それにしても、これは、金持ちの道楽が、世のためになった数少ない例ではないか。

 

     (写真は添付のBBC Newsから引用)

www.bbc.com