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観葉植物にミュージックを聴かせる!:ほんとうに効果があるの? (RTE-News, May 24, 2021)

A gardening expert explains whether tunes can really help your garden grow.

 植物に音楽を聴かせると、プラスの効果があるとの説もある。昨年、スウェーデンの「Spotify (スポティファイ)」が配信した「Music for Plants(植物のためのミュージック)」の再生回数が1,400%も伸びた。

 いったい、本当に効果があるのだろうか。

 

 園芸家の Mr Guy Barteによると、それは、あながち否定できないという。メロディに叙情的な旋律、それに心地よい空気の振動が植物に伝わって、プラスの効果を与えている可能性が高いのだ。少なくとも、植物は空気の振動を敏感に感じ取っている。

 たとえば。昆虫が葉っぱに乗っただけで、植物の生理機能 (physiology)に影響を与え、葉っぱに風が当たって揺さぶられると、植物はたくましく育つことが分かっている。One Strange Rock GIF by National Geographic Channel - Find & Share on GIPHY

 だから、さしずめ、USのロックバンド「The Beach Boys」の「Good Vibrations」の曲を室内に流すと、ビートの効いたリズムが植物にとっては心地よく響くかもしれないのだ。

 

 また、観葉植物に水やりをするときに、よく話しかけている人を見る。話しかけの内容は、恋の悩み事だったり、不安や心配事とさまざまだ。そんな人間の声を聴いたところで、植物にさほどメリットがあるとは思えない。あるとすれば、むしろ話しかける人間の方にある。「心のつかえ」がとれて、心が軽くなるためだ。

 

 しかし、結局のところ、ミュージック効果の是非については、決着がついていない。けれども、「hydrangeas (アジサイ)」に「hip hop」を、「succulents (サボテン類)」に「Stravinsky」を聴かせたいと望むなら、「You go for it.(どうぞ、頑張ってみて。)」

 とにかく、植物にとってミュージックは「harmful (有害)」でないことは確かだ。それに、音楽は植物の世話をするガーディナーの心を安らかにしてくれる。だから、きっと、植物だって幸せ気分になるはずだ。

 

おわりに:植物は数億年の歳月を掛けて、環境適応機能、知覚・防衛機能、生存・繁殖機能を進化させてきた。植物を見くびってはいけない。ニコチン、モルヒネにデンプンなどは、みな、植物が生存戦略として合成したものだ。きっと、将来、その遺伝子を変化させて、音楽の曲の違いまで理解できるようになるかもしれない。

    (写真は添付のRTE Newsから引用)

www.rte.ie