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秋は「ノスタルジア」:でも、過去がよかったなんて思わないで! (RTE-News, Oct 7, 2021)

The bleaker the present, the sweeter the past.

 紅葉したモミジ、ケヤキの葉っぱが、乾いた秋の風に舞い散るとき、人はふと足をとめ、時の流れに気づいては、過去に思いをはせることがある。

 生きている今の自分が大変な状況に置かれ、息苦しいほどのストレスに悩んでいるなら、なおさらだ。

 

 そんな気分は落葉でなくとも、街角で流れる古いミュージックを耳にしたり、色あせたポスターが目にとまったときも、子ども時代、学生時代が頭の中をよぎり、すっかり忘れていた過去がよみがえるという。

 

 英語の「nostalgia (郷愁)」は、ギリシャ語の「nostos (homecoming)」と「algos (pain)」を組み合わせた造語。かって、戦場に送り出された兵士が、故郷に帰りたいと思う気持ちをつのらせて発症する「phychological disorder (精神疾患)」を、このように呼んだ。

 

 日本語の「郷愁」には 2つの意味がある。(金田一春彦:学研 現代新国語辞典、改定第三版、2002)

・故郷を懐かしく思う気持ち

・遠く離れたもの、過去などにひかれる気持ち

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 人は「今」が過ぎ去るまで、それがどんなにすばらしいものなのか、気づかないものだと言う。今の瞬間は、すぐに過去になり、人は楽しかったときの自分と今の自分を常に比べながら生きるものだ。

 

 しかし、過去は過去。そこから教訓だけを汲み出せばいい。今を大事に生きたい。

 未来のことだって?。それは当たって砕けろだ。

 

おわりに:この記事の英文は、機智に溢れている。けれども、とても読みにくい。「essay」の書き方が違うせいかも知れない。あるいは、著者の心が「nostalgia」で揺れ動いているせいかもしれない。

        (写真は添付のRTE Newsから引用)

www.rte.ie