召しませ、「バナナ・ティー」:これで朝までぐっすり! (RTE-News, Nov. 18, 2020)
今、妖精の国 Irelandでは、バナナ・ティーが人気だ。バナナは栄養価が高い。とくに、バナナに含まれるアミノ酸の一種「L-tryptophan (L-トリプトファン)」は、脳内で「5-HTP (5-ヒドロキシトリプトファン)」に変わり、それが精神を安定させる神経伝達物質「setronin (セトロニン)」や睡眠ホルモンの「melatonin (メラトニン)」に変わる。
そして、その皮 (peel)にも、植物繊維はじめビタミンC, B6などの抗酸化物質 (antioxidants)が含まれている。加えて、ミネラル Mg, Kにも富む。
つまり、バナナを食べると、心は安らかに、体は睡眠体制に入り、さらに、皮付きを煎じて飲むと、そこに含まれるMg, Kが熟睡度を高めるというのだ。
なお、バナナ・ティーのつくり方は以下のとおり。
1.バナナの両端を切り捨てた後、皮ごと薄くスライスする。
2.ケトルに水とスライスしたバナナを入れ、約10分間沸騰させる。
3.その後、適温になるまで冷ます。
4.colander (水切りボール)で、バナナを濾(こ)す。(省略可)
5.好みに応じて「vanilla extract」、「cinanmon」で香り付けする。
6.就寝約1時間前に、これを召し上がると効果的。
その、味の評価については、人によって意見が分かれる。「腐った味 (rotten taste)という人もいれば、「slightly stewed favoured banna water (ちょっと煮込んだバナナ汁)」の味とも。
なお、バナナを極端に食べすぎると血液中のカリウム Kの濃度が上昇し、「高カリウム血症 (hyperkalemia)」を引き起こしかねない。けれども、「バナナ・ティーを飲みすぎると、健康を損ねるのでは」との疑いに関しては、「concrete evidence (具体的な根拠)」が存在しない。
おわりに:就寝前の小一時間はとっても大切。寒い夜など、熱いハーブティーやバナナ・ティーは体を暖め、手足をボカポカにしてくれる。絵本を読んで、眠くなるのを待つのも乙(おつ)なものだ。
(写真は添付のRTE Newsから引用)