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スズメの鳴き声が甘くセクシーになった!:Covid-19の影響? (BBC-Sci & Env, September 24, 2020)

White-crowned sparrow

 2020年 1月、中国武漢から世界中に感染が広がった新型コロナCovid-19。この 9ヶ月で世界の感染者数は 3,490万人、死亡者数は100万人を超える。なかでも、虚勢を張って、へそ曲がりの行動をとったUSは、738万人の感染者と 21万人の死者を出し、最悪の状況だ。

 

 そして、街は少し静かになった。US西海岸の「The Golden Gate Bridge (金門橋)」一帯の交通量は、1950年代のレベルにまで急減し、コヨーテがうろつくほどだという。

 

 さて、Tennessee大学の Dr Elizabeth Derryberryらの研究グループは、そのサンフランシスコ湾岸地域に生息する「White-crown sparrow (ミヤマシトド)」の鳴き声の研究に長い間携わってきた。

 その「sparrow」のオスは、縄張りを宣言し、同時にメスにアピールするためもあって、小枝に止まっては、澄んだ、遠くまで聞こえる声でさえずる。

Sparrow singing

 ところが、Dr Derryberryらは不思議なことを発見した。Covid-19ウイルスが USに上陸し、大都市がロックダウンを迫られると、この「sparrow」の鳴き声が変わったというのだ。その鳴き声が、以前に比べて、やさしく、ソフトで、しかもセクシーになった。(研究内容の詳細は科学雑誌「Science」に発表。) 

 

 それは、まるで、大勢が集(つど)うパーテイ会場で声を張り上げていた人が、静かな場所で恋人と2人きりになると、小さな声で話すようなものとか。

 人間社会の騒音が、音の風景 (soundscape)、小鳥の鳴き声にまで影響を与えていたとは、なんとも驚きだ。

 

おわりに:「White-crown sparrow (ミヤマシトド)」はスズメ目ホオジロ科に分類されるホオジロ (古名:シトド)の仲間だ。公表されている幾つかのMovieで聴くと、そのオスの鳴き声は、みな違っているようにも聴こえる。その一つが「ピー、ジー、チュルチルチー。ピィピィピッ。」さて、なんて言っているのだろう。

                (写真は添付のBBC Newsから引用)

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