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「脳を食い尽くすアメーバ」が水道水から検出:子どもが死亡! (BBC-News, September 27, 2020)

Water running from a tap

 USの SF映画Star Trek」の脚本家は、身の毛もよだつ、恐ろしいことを考えるものだ。異星人が地球人を身動きできないようにすると、その耳の中に、小さなサソリのような虫を入れ、その虫に脳を食わせて殺すシーンがあった。

 

 しかし、これと似たような出来事が、この 9月に USの Texas州「Lake Jackson」で実際に起きていた。(なお、2009 -2018年の20年間で、USでは 34件発生。)

 

 一般に「brain-eating amoeba (脳を食い尽くすアメーバ)」として知られている「Naegleria fowleri (フォーラーネグレリア)」だ。この「single-celled living organism (単細胞生物)」のアメーバは、比較的温かで汚れた「freshwater (淡水)」に生息し、世界中のどこにでも見つかるアメーバだという。湖、河川、温泉はもとより、消毒・殺菌が不十分なプールや水道水に紛れ込むこともある。

 

 このアメーバで汚染された水が鼻に入ると致命的になる。アメーバは鼻から脳に侵入し、脳を食いちぎって「Primary Amoebic Menigoencephalitis (原発性アメーバ性髄膜脳炎PAM)」を引き起こす。すると、ほとんど、1週間も経たないうちに、死亡するというから恐ろしい。子どもや高齢者、免疫力の弱まった人はとくに注意が必要だ。

 

 9月はじめ、人口約27,000人の都市「Lake Jackson (レイク・ジャクソン)」に住む少年 (6歳)が、このアメーバに襲われ、脳を食いちぎられて死亡した。市当局が水道水を検査したところ、水道水から「脳を食い尽くすアメーバ」が検出された、ただちに水道水は飲用禁止 (ただし、沸騰させると安全とか)。シャワーやバスを使用する際には、水が鼻に入らないように十分に注意するようにと勧告が発せられた。

 

 なお、「The Center for Disease Controle and Prevention(アメリカ疾病予防管理センター CDC)」によると、このアメーバに汚れた水道水を飲んでも感染することはなく、人から人に感染が広がることもないという。

 しかし、一旦、鼻から体内に入ると、

 

・fever:発熱

・nausea:吐き気

・vorning:嘔吐

・stick neck:肩こり

・headaches:頭痛

 

の症状が続く。そして、このアメーバは7日以内に人間を殺してしまう。

 

おわりに:川遊びや天然の温泉も危険になって来た。水の中、温泉の中に、人間の脳を食い殺す、不気味な単細胞が、密かに人間を狙っているとは.....。そんなことは、夢にも思わなかった。

       (写真は添付のBBC Newsから引用)

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