どこかの T氏のように、常に他人を軽(かろ)んじ、コロナさえ見くびっていると、手痛い「しっぺがえし」を受けることになる。
さて、Covid-19は、どの国でも、主として人が密集するバー、レストラン、夜の繁華街で感染を広げた。そこで、それらのサービス産業の各店舗では、営業規制が敷かれ、それが数ヶ月続いた。
しかし、騒ぎまくりたい一部の若ものは、とうとうしびれを切らした。「個人の自由」を叫び出し、政治家の決めた外出規制、営業規制のルールをそっちのけにして、再び、夜の街に出かけては飲み会、パーティに興じるようになった。
その結果、どうなったか。自由の国フランスでは 1日の感染者数が32,000人を超え、UK、スペイン、ロシアでは 1日当たりの新規感染者数が約15,000-19,000人、ドイツでさえ約6,000人と、ヨーロッパの主要国は、のきなみ Covid-19の第 2波の襲撃を受けた。目に見えない敵に油断したがために、日常の生活はもちろんのこと、仕事も国の経済、基幹産業、交通インフラもボロボロの状態に追い込まれたのだ。
そして今なお、Covid-19の鎮静化には、程遠い状況が続く。
そうした中で、一度コロナに感染した人が、遺伝子変異を起こした違うコロナウイルスに再び感染する事例が報告されるようになった。(詳細は医学雑誌「The Lancet Infection Diseases」に発表。)
香港、ベルギー、オランダと続いて、USでもコロナ再感染者が現われたのだ。
その男は Nevada在住の若もの 25歳。一般に、若ものは Covid-19に感染しても重症化することが少ないと言われている。しかし、男の症状は、次のように、目まぐるしく変わって、最終的に重症化した。
・3/25 :最初の症状が現われる。のどの痛み、セキ、頭痛、吐き気、下痢
・ 4/18 :PCR検査で陽性
・ 4/27 :完全に回復
・5/9, 26:2度にわたるPCR検査で陰性
・ 5/28 : 再発症。発熱、頭痛、めまい、セキ、吐き気、下痢
・ 6/5 : PCR検査で陽性。血液が低酸素状態になり、息切れ
なぜ、二度めの感染で重症化するのか。Nevada大学の Dr Mark Pandoriによると、考えられる原因は次の2つ。
・最初の感染で、大量のウイルス「SARS-Cov-2」が体内に侵入した。
・デング熱の再感染で見られるように、最初の感染で体内にできた免疫抗体が、再感染の際、症状を悪化させる方向に働いた。
したがって、Covid-19ワクチンが完成したところで、それがコロナウイルス「SARS-Cov-2」の第 2波、第 3波の襲撃に対し、本当に役立つのか。その疑問が払拭できない。
おわりに:コロナが中国の武漢から世界中に拡散してから、まもなく1年が経とうとしている。この、なぞの多いウイルスには、各国の首脳、研究者も、ほとんど「泥縄」式しか対応できず、ミクロな敵にきりきり舞いさせられている。
確かなことは、世界中ですでに約4,000万人が感染し、約110万人が死亡したこと、それに、ウイルス「SARS-Cov-2」は、人間の生命を奪い、平和な生活も国の経済をも確実に破壊する、何とも醜悪で、恐ろしい卑劣な第三の兵器、生物兵器になったことだ。
(写真は添付のBBC Newsから引用)