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ブラジル産 牛肉・大豆:アマゾン森林破壊で「汚れた不法産物」! (BBC-News, July 23, 2020)

Cattle graze in the Amazon basin

 紛争地で生産、裏取引される、血で塗られたダイヤモンドは「blood diamond」と呼ばれる。

 では、ブラジルのアマゾン熱帯雨林に火を放ち、あるいは勝手に伐採して先住民の土地を掠奪、占拠し、その農地・牧場で生産した大豆やビーフはどうか。これは、欲と犯罪に「contaminated products (薄汚れた産物)」だ。研究者は「bad apples (腐ったリンゴ)」とも呼ぶ。

 ブラジル政府は、欲深い住民が先住民のアマゾン熱帯雨林 (Amazon rainforest)やカンポ・セラード草原(サバンナ)に火を放ったり、伐採する不法行為を、見て見ぬふりをする。この機を捉えて、強欲な人間は、違法開拓地からの生産物をEU、UKに輸出して大儲けしている。

 これは、The Universidade Federal de Minas GeraisのRaoni Rajão教授らが調査データをまとめ、「Science」に発表した内容だ。

 ブラジルがEU諸国に輸出している大豆 (soya)は、年間約1,000万トン。そのうちの約200万トン (20%)は、ブラジル全土の「不法伐採(illegal destration)」地で生産されたもので、アマゾンの熱帯雨林を破壊して収穫した大豆は約50万トンに上った。

Amazon fire 

 なお、ブラジルの農民は、アマゾンの熱帯雨林を破壊して、その土地を不法に掠奪、占拠し、大豆を植えては、牛のエサにすることもある。したがって西側の消費者がブラジルの大豆を買わずに、牛肉を買ったとしても、結局は、アマゾンの森林破壊に加担していることにつながるという。

 UKのシンク・タンク「王立国際問題研究所」別名「Chatham House」の Mr Duncan Brackは、UK政府が大豆・牛肉の輸入業者に対し、「illegal products (不法に生産された産物)」でないことを確認する「dtuty-of-care obligation (注意義務)」を負わせるべきだ、と主張する。

 

おわりに:ブラジルの大統領 Jail Messias Bolsonaro (ジャイル・ボルソナロ)は、アマゾンの熱帯雨林破壊に対する他国の避難を、内政干渉と撥ねのける。

  たとえ、棍棒を振り上げた、弱者を顧みず、法を法とも思わない「sobs (鼻持ちならない高慢ちき)」な大男だろうが、力の弱い痩せガエルが意地を見せる。「薄汚れた (contaminated)」ブラジル産のコーヒー豆、大豆、牛肉など、投げ飛ばせ。

   (写真は添付のBBC Newsから引用)

www.bbc.com