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息が詰まるような暑さ:近い将来、体がついて行けない夏になる! (BBC-Sci & Env, July 16, 2020)

Singapore health care worker

 地球温暖化 (global warming)に伴って、夏の気温は、年々上昇。戸外で仕事をする農家や建設作業員はもとより、ビルの屋内・病院で働く人、とくにコロナ感染防護服 PPEを着込んだ医療関係者にとっては、夏の仕事場が過酷な環境になって来た。

 暑さに加えて湿度が高いと、ムッとする暑さ、「stiffing heat (息苦しい暑さ)」となり、汗をかいて体温を調整する体の機能が極端に低下する。

 「The Wet Bulb Globe Temperature (暑さ指数WBGT)」が29℃に達すると、普通の人は、運動を控えた方が良い。WBGTが33 -42℃になると、塩田 (salt spans)や製鉄所 (steel plants)内の環境だ。

 その暑さに耐えながら作業を続けると、注意力 (alertness)も士気(morale)も下がり、やがて脱力感 (faintness)、吐き気 (nausea)に襲われる。

 明けても暮れても (day in, day out)、こんな暑さの中で仕事を続けると、脱水症状 (dyhydrate)を起こして、「cardiovascular issues (心疾患)」、「kedney stone (腎結石)」、「heat exhaustion (熱中症)」などを発症する。

 「The UK Met Office (英国気象庁)」の Richard Betts教授がコンピュタ・シミュレーションによって解析した結果によると、世界がこのまま「温室効果ガス排出量 (greenhouse gas emmision)」を削減できなければ、近い将来、人類にとって適応不可能な WBGT 32℃以上、すなわち塩田のような夏に見まわれるようになるという。

Temperatures

 では、差し当たって、有効な暑さ対策はあるのだろうか。

 医療現場で PPEに身を包んで汗だくになって働く Dr Jimmy Leeによると、注意すべき点は次の 4項目だ。

 

・仕事の前に、水分を十分に摂る。

・定期的に休息を入れる。

・休息時には水分を補給する。

・屋外で仕事をするときは、日陰を利用する。

Avoiding heat stress is easier said than done

 なお、どんな過酷な状況・試練にも耐えられる肉体あるいは軍隊をつくろうと、2013年 3月、UK南西部の「Brecon Beacons」で、若いSAS精鋭隊員に 27kgのバッグと銃を担がせて、強い日差しの中の軍事訓練を強行し、熱中症によって 3人を死に追いやった英国軍の教官がいた。

 

おわりに:真面目な人あるいは士気の高い人ほど、熱中症に罹りやすいともいう。しかし、いくら何でも、死んでしまっては、元も子もない。暑いとき、それも、体に負担がかかるような暑さのときは、さっさと涼しい場所で休むことだ。

      (写真は添付のBBC Newsから引用)

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