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TV・スマホを見ない人:ガン・心疾患の死亡リスクが低い! (BBC-News, July 23, 2020)

Hand holding a TV remote control

 絶対的な権力を手中に収めた「秦の始皇帝」は、不老不死の薬を躍起になって探したと伝えられる。どの国の王様、殿様、専制君主、独裁者に限らず、誰だっていつまでも健康でありたいもの。

 今、その秘訣が、実はあったと聞いたら、誰でも、さぞかし驚くことだろう。 

 それは、簡単なことだった。TV、スマホ画面をできるだけ見ないこと。できれば、1日 2時間以下が望ましい。ただ、これだけで、ガンや心疾患などによる死亡リスクが 5.6%減少する。死亡原因を「心疾患(cardiovascular disease)」に限ると、死亡するリスクは 7.97%減少する。座っている時間を短くし、代わりに運動すれば、さらに病気が遠のく。

 これは、Glasgow大学の Dr Hamish Fosterらの研究グループが、2006 -2018年の12年間にわたって、37 −73歳の被験者約500,000人を対象にして実施した研究結果の結論だ。

 これで、原因と結果の関連性が明らかになった。しかし、「なぜ」の解明については、これからだ。

 「風吹けば桶屋が儲かる」のことわざのように、「風が吹いたら、埃(ほこり)が飛んで.....」と、原因と結果との間の因果関係が明確に説明し切れていない。ただし、死亡原因がわかっただけでも、一般庶民にはありがたい。

Man and woman falling asleep while watching TV on the sofa

 なお、Dr Fosterらによると、収入、教育レベルなどを総合した「socioeconomic status (社会経済的地位SES)」の低い人や、ジャンクフードなどを間食する人は、TVを観る時間が長過ぎたり、不健康(poor health)になりすいという。

 

おわりに:外出を控えるようにと言われて、家の中に閉じこもり、朝からTVのスイッチを入れっぱなしにしていませんか。TV、ビデオに飽きたらスマホをいじる人は、なお危険だ。

 それに、ケア・ホームと称する「囲い場」に老人を閉じ込め、TV漬けにしては痴呆、病気の発症を助長している、自称「福祉団体」。それは「abuse (虐待)」だ。

 当事者はそろそろ考え直した方が良い。「天網恢恢疎 (てんもうかいかいそ)にして漏らさず」とは、『悪行には、必ず、天罰の報いがある』。老子の教えだ。

                   (写真は添付のBBC Newsから引用)

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