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 庭の雑草・野草:新鮮で美味しいサラダに変身  (RTE-News, March 27, 2020)

Got a patch of greenery? Some of it might just be edible.

 古来、日本では、新しい年を迎えたとき、雪の下から芽が出始めた野草を摘む「若菜摘み」の風習があった。それが「春の七草がゆ」の食文化の伝統に受け継がれた。

 野草・山菜 (weeds)は、耕作地や庭に侵入し、増えすぎると、厄介な雑草。しかし、雪解けを待ちかねたように、新芽を吹き出すフキノトウやツクシ、タケノコなどは、それぞれに独特の風味があって、春の到来を舌で実感できる食材だ。

 スーパーの店頭に並んでいる野菜とは違って、そこには若菜を摘む楽しみと、これを色々と工夫して食べる楽しみがある。

 RTEは、庭に生える、次の8種の雑草について、その食べ方を紹介している。

1.Nettles (イラクサ)

 これはアイコの仲間。若く背丈の小さいものほど柔らかく、美味しい。小さな棘があって、チクチクするので、採取の際は手袋をはめた方が良い。湯がいて食べても、炒めものにしても美味しい。また「nettle soup」は伝統的なスープ。

2.Dandelion (タンポポ)

 タンポポの根や葉には「利尿作用 (diuretic)」がある。花が咲く前の柔らかい葉を摘み取ってサラダに、あるいはペスト(ソース)にして食べる。根を煎じてダンディライアン・ティーにするのはいかが。

3.Nasturtiums (ナスタチウム)

  キンレンカとも呼ばれる。花が美しいので、観賞用としても販売されている。種(たね)から容易に育てることもできるが、一度、花が咲いたら周りに種が散って、毎年、楽しむことができる。鮮やかなオレンジ色の花にビロードのような薄緑色の葉は独特の、けれどもクセのない味がする。サラダに添えると、テーブルが華やかになる。

4.Purslane (スベリヒユ)

 乾燥した庭・畑などに密集して生える嫌われもの。独特のぬめりと酸味があり、ホウレン草の代用になるとされるが、著者は食べたことがない。(ほとんどのガーディナーにとって、スベリヒユはしつこい敵だ。)

5.Clover (クローバー)

 これは芝生の厄介もの。気づかないでいると、どんどん増殖して手に負えなくなる。摘み取って生で食べるとちょっと酸っぱい。レタス代わりにサンドイッチに挟んで食べるのもお勧めとか。

6.Chchickweeds (ハコベ)

  ハコベは、ヒヨコ草とも呼ばれるように、放し飼いのヒヨコが大好きな野草。その葉、茎、花、種(たね)の全てが食べられる。葉は生で食べても、おひたしにしても美味しい。ヌードルのトッピングに、あるいは潰(つぶ)してペースト状にしても、パスタソースに入れて楽しむこともできる。

7.Sorrel (ギシギシ)

 小さな若葉をそのまま生で食べるとレモンの味がするという。日本では、地方によってヒコヒコとも呼ばれ、その芽は「道の駅」などで販売されているほどだ。

 雪どけの、フキノトウが芽を出す頃に、この野草の芽だけを摘み取って、さっと熱湯にとおすと、鮮やな緑色に変わる。これが「オカジュンサイ」だ。ネバネバしたクセのない味が楽しめる。酢醤油かワサビ醤油につけて食べると最高。

8.Daisy (ヒナギク)

 その愛らしい白く小さな花、花のつぼみ、若葉は、サラダ向き。スープの食材にも利用できる。

おわりに:野草・山菜、雑草を摘むときには、キノコ狩りとまったく同じ注意が必要だ。第一に、それが「間違いなく食べられるものであるか」を確認すること。自身がないものには絶対に手を出してはいけない。ベテランの人から教えてもらうのが一番。第二に、摘み取った野草をよく洗うこと。それに、野草・山菜は決して庭に持ち込まないこと。その小さな種や株が数年で繁茂し、庭全体が占拠される。

 (写真は添付のBBC Newsから引用)

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