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「冬咲きの花」は魅力でいっぱい:きっと、幸せにしてくれるはず! (RTE-News, Oct 24, 2020)

These beautiful florals will brighten up the colder months, says Katie Wright.

 初雪が庭に薄っすらと積もり、カエデの枝にわずかに残っていた枯れ葉が、その上に散ると、梅や桜の木々に、秋明菊、フジバカマも一斉に冬の眠りに入る。そして、この間まで、色々な草花で、あんなに賑わっていた庭も、すっかり殺風景な景色に変わる。

 

 けれども、チャペック、ヘッセがその著書で述べているように、この時期、園芸家の頭には、もう、春に植え付ける草花・野菜の種や球根でいっぱいだ。

 

 さて、春がやってくるまでの、この数ヶ月間、庭・花壇では無理だが、鉢植え、プランターで花を楽しむことができる。RTEがここに紹介するのは「冬咲き」の代表的な園芸種5種。

 

1.Winter flowering pansies

 冬咲きパンジー (winter flowering pansies)は、色鮮やかで耐寒性に優れている。初心者には理想的な園芸種だ。今ごろ、鉢やプランターに植えると、春までずっと花を楽しむことができる。

          (花の画像は添付のRTE Newsを参照)

2.Cryclamen

 シクラメンはクリスマスの時期に花屋さんの店頭に一斉に並ぶ園芸種。赤・白、ピンクと色も豊富だ。玄関先に置くと心がなごむ。

 

3.Crocuses

 11月末までにプランターに種(たね)をまくと、2月には花をつけ、ずっと楽しむことができる。土の中から細い葉とつぼみを突き出したかと思うと、太陽の光を受けて、みごとな花を咲かせる。また、庭のクロッカスは、雪解けを待ちかねたかのように、いの一番に、大地に芽を出す。それは、春の到来の証(あかし)。

 

4.White clematis

 クレマチスは、つる性のキンポウゲ科の園芸種。冬咲き種のクレマチスは「cirrhosa (シルホサ)」と呼ばれる。11月から 2月にかけて咲く。そのクリーム色の花弁には、栗色 (maroon)のまだら模様が入る。物置 (shed)の壁、つる棚などに這わせると、目隠しにもなる。

 

5.Christmas rose

 クリスマス・ローズは、別名「helleborus niger (ヘルボルス・ニゲル)」。運がよければ、クリスマス・シーズンに、真っ白な花を楽しむことができる。また、1月に咲くクリスマスローズの変種もある。

 

 なお、園芸や草花、鉢花に興味のある方には、次の本の一読を勧める。

・カレル・チャペック、小松太郎訳:園芸家12カ月、中央公論社、1975

ヘルマン・ヘッセ、岡田朝雄訳:庭仕事の愉しみ、草思社。1996 

・甘糟幸子:花と草木の歳時記、CCCメディアハウス、2017

 

おわりに:植物 (plants)ほど正直 (honest)で誠実 (sincere)な生命体(organisms)を私は知らない。冬咲き園芸種は、温度管理と水やりに注意さえすれば、その努力に必ず応えてくれる。とくにカトレアの花は美しくもあり、優しく、そして妖しい。

                       (写真は添付のRTE Newsから引用)

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