タバコの吸い殻を捨てた女性に罰則金£500:不祥事の原因はどこに! (BBC-News, May 3, 2018)
大学の新入生 (freshers)は、その名の通り清心 (fresh)だが、小学 1年生と来たら、その瞳はもっとピカピカに輝いて、まるで、春になって地面の下や木々の枝から萌え出る植物の新芽のようだ。限りない「potentiality (可能性)」を秘めた姿は、まぶしいほどだ。
その夜空に光り輝く星のような瞳も、湧き出る清水のように純粋な心も、時が経つにつれて、輝きを失い、濁るのはなぜだろうと思うときがある。他の生物では有り得ようのない「教育」を受けた子どもは、立派な人間に育つはずなのに。
許しがたいのは、教育に名を借りた個人の、あるいは学校の売名行為(業務)だ。
たとえば、騒音規制という社会規範があることは知っていても、雨天日を除いて、日の出を待ちかねたように、住宅地のど真ん中にあるグランドに駆け込み、声を限りの奇声・怒声と土埃をあげて走り回り、日が落ちて暗くなっても、まだ大声で喚 (わめ) き続ける実業高校の野球部の生徒。
この傍若無人の振る舞いを、「野球は健全な青少年の育成の一環」と称する高野連は、いったいどのように説明するのだろう。ちなみに、くだんの実業高校の教育目標は、「地域社会への貢献」とか。
教育業務の指導者が「日光東照宮の木彫りの三猿」のまねごとをしていては、まっすぐに育つはずの子どもも、社会の期待とは違った方向に成育しかねない。
さて、これはWalesの南西部「Carmarthenshire (カーマーゼンシャー州)」の小さな村「Pwll(プウィル)」に咲いた「ヒナギク (Daisy)」の話題。
実はこの Daisy、人の名前にも使われる。19世紀末頃からイギリスで女性の名前として普及した。
ところが、Pwllのヒナギクさん、本名 Daisy Marie Beck (22歳)は「social code of manners (公共マナー)」がよろしくない。
何を思ったか、それとも何とも思わなかったのか、ヒナギクさんはLlanelli (ラネリー)の町のバス停留所近くのガードレールに、「タバコの吸い殻 (cigarette butts)」を捨てた。
その現場は警察官に目撃され、しかるべき罰金 (penalty)を言い渡された。
ところが、ヒナギクさんは、その罰則金を期限内に納めなかった。すると、今度は裁判所「Llanelli Magistrates' Court」から呼び出しの通知があり、結局、罰則金 £120、滞納手続諸経費 £340.04、追徴金(victim surcharge) £30、締めて£490.04 (約\72,500)の支払いを命じられた。
せっかく、きれいに咲いた花だったのに、その心は正しく育まれなかったようだ。
(写真は添付のBBC Newsから引用)