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あなどってはいけない!:雑草花粉のしつこさ、こわさ、いやらしさ (RTE-News, Jun 9, 2023)

Worst weekend of the year for pollen

 「自分に限って、そんなはずがない」、「おれは、だいじょうぶだ」と、たかを括って(undiagnosed)いると、突然、くしゃみに咳がとまらなくなって、集中力が落ち、試験や仕事で思わぬミスをしてしまう。これが「hay fever (花粉症)」だ。花粉症は、なにも春先に飛散するスギ花粉だけが原因ではない。この時期、厄介なのが、カモガヤなどの雑草の花粉だ。

 

 Irelandでは、「Asthma Society (喘息学会)」が花粉注意報を発表し、6月の第2週の週末に、「grass pollen (雑草の花粉)」が大量に飛び散る可能性があると、注意を促した。

 なぜ、この時期にと、いぶかしげに思われるかも知れないが、お天気が晴れて、外出日和の日には、芝生や道端の草刈りも盛んになるため、雑草の花粉が大気中に撒き散らされるという。



 そこで、RTEは「Asthma Society (喘息学会)」に所属する「respiratory nurse (呼吸療法士)の Ms Ruth Morrowに、「この夏、ぶじに花粉症を乗り切るコツ」を聞いた。以下は、その要点だ。

 

1.Symptoms of Hay fever:花粉症の症状

 ごく一般的な症状として

 

puffy, runny eyes:まぶたが腫れて、涙目

・sneezing:くしゃみ

・block or runny noses:鼻水・鼻詰まり 

・itchy throat :いがらっぽい喉

・post nasal drip:後鼻漏 (鼻汁が喉に流れ込む、咳を伴うことも)

・headaches:頭痛

 

困るのはこの頭痛だ。鼻詰まりがひどくなって、「sinus area (鼻腔領域)」がブロックされると、まともに呼吸もできなくなり、頭が痛くなる。

 この状態では、集中力 (concentration)が低下し、不快感 (feeling unwell)がつのるばかりだ。ここに至っては、勉強も仕事も手につかなくなる。したがって、面接・就職試験や単位試験を控えた人にとっては最悪のコンディションになりかねない。

 

 幸いなことに、花粉症の症状は人によって異なり、だれもが同じ症状を示すわけではない。しかし、気になる人は、症状が重症化する前に、専門医に相談すること。

 

2.Prevention &Managing:予防と対策

 花粉症の予防と対策の基本は、とにかくアレルゲン、すなわちアレルギー反応を起こす雑草に近づかないことだ。(アレルゲン検査で、雑草の種類を特定できる。)

 その上で

 

・窓は開けない。とくに夜間は、花粉量が多くなるので要注意。

・朝の早い時間に窓を開けて換気する。少なくとも正午を過ぎたら窓は開けない。

・当局で発表する花粉注意報をアプリでチェック

・帰宅後はシャワーを浴びて、花粉を洗い流す。

・目の周りをしっかり覆うサングラス (wrap-around sunglassses)で目を保護する

・鼻孔(nostrills)の内側に「Vaseline (ワセリン)」を塗って、花粉が「sinus area (副鼻腔)」に入らないようにする。

・屋外に吊るした洗濯物を、取り込むときは、よく振って花粉を払い落とす。とくに、外で乾かしたシーツをそのままベッドに敷くと、夜中にくしゃみと咳が出て、寝られなくなる。

・屋外の運動は朝のうちに済ませる。なお、できるだけ草を刈った場所には近づかない。

おわりに:大方の人は、「いつ、どの雑草の花粉がアレルゲンとなっているのか」について注意を払わないが、これは危険だ。予防にまさる妙薬はない。からだを危険にさらしたり、罹らなくても良い病気と戦っていては、生命のともしびとして知られる「染色体のテロメア」を縮めるだけだ。

     (写真は添付のRTE-Newsから引用)

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