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一生に一度の大発見:ウガンダで新種のリーフホッパー見つかる! (BBC-News, Jan 29, 2022)

Phlogis kibalensis (new species of leafhopper)

 植物学であれ昆虫学であれ、世界中の多くの研究者がしのぎを削って調査研究を進めている中で、新種を発見するのは、ことさら難しいもの。

 研究者だったら、誰もが一生の間に一度 (once-in-a-lifetine)は新種を発見し、それに名前をつけたいと望むに違いない。

 

 Anglia Ruskin大学の Dr Alvin Heldenは、長年の努力が報われて、その幸運のチャンスをものにした一人だ。

 Dr Heldenは、2015年から毎年、ウガンダ西部の「Kibale National Park (キバレ国立公園)」に学生を連れて「feeld trip (フィールド実習)」に出かけ、butterflies (チョウ)、hawkmonths (スズメガ)、tortoise beetles (カメノコハムシ)などの昆虫の観察・調査を指導してきた。Dr Alvin Helden carrying out fieldwork in Kibale National Park

 キバレ国立公園は、標高1,100- 1600m、面積 766km2の熱帯雨林とサバンナが広がる自然保護区で、生物多様性に富んでいることで知られている。

 その公園で、Dr Heldenは、これまで見たこともない「leafhopper (ヨコバエ)」を発見する。体長は 6.5mm、体全体に「pitts (あばた)があり、鈍い光沢を湛えたヨコバイだった。Dr Heldenはこの新種に「Phlogis kibalensis」と名付ける。

 「Phlogis genus in the family of Cicadellidae (ヨコバイ科ヨコバイ属)」の新種「kibalensi」という意味だ。(研究結果の詳細は科学雑誌「Zootaxa)」に発表。)Kibale National Park

 これまで、その生態がほとんど知られていない昆虫種で、何の植物の汁を吸っているのか、地域の生態系 (local ecosystem)にどんな役割を果たしているのかは、全く不明。

 

 ヨコバイの仲間の多くは、ごく小さく、その上、めったに人前に姿を見せないため、見つけにくい昆虫とされる。今回の発見は、53年前の1969年に、中央アフリカ共和国で「Phlogis geuns」の新種が発見されて以来の快挙となった。

 

 なお、発見された新種の昆虫は、すぐに標本処理されてケンブリッジ大学の動物学博物館に寄贈されたとか。

 

おわりに:「grasshopper (グラスホッパー)」とはバッタ、キリギリスの意味だが、「leafhopper (リーフホッパー)」は馴染みのない昆虫の名だ。植物の汁を吸って生きる小さな昆虫で、その仲間の種類は多い。

                           (写真は添付のBBC Newsから引用)

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