この冬を快適にすごすために:すぐにできる室内防寒対策! (RTE-News, Oct 8, 2021)
紅いモミジの葉っぱが散って、雨が霙(みぞれ)に変わる頃になると、冬はもう、そこまでやってきている証拠。この時節の晴れの日は貴重だ。収納していた冬物のコート、マフラー、ダウン、セーターなどは、着用する前に、乾いた晩秋の風に晒して日光消毒し、ふんわりとさせたい。
それにお天気が良いと、庭や家屋の周りの冬支度 (winter-ready)の仕事も、作業がはかどる。
さて、この秋からヨーロッパでは天然ガス・石油が品不足で、ガソリン・灯油の値上がりが続いている。
そこで、RTEが勧めるのは、寒い冬に備えた、家屋の断熱システム、暖房システムの点検・補修。これで、家庭の燃料費が節約できて、温かい冬が越せるという。
1.Start from the top:防寒は天井から
室内でストーブを炊いても、熱のほとんどは天井から逃げてしまう。それなら、天井、屋根裏(attic)の断熱効果を完璧にすると、居間の居心地が格段に上がるはずだ。暖房費にも違いが現われる。その天井・屋根裏に断熱材を敷くのは、それほど難しい作業ではない。ただし、何事も「safety precautions (安全対策)」が欠かせない。(グラスウールファイバーは、呼吸器系に有害であることに注意。)
なお、作業を専門業者に依頼するときは、複数の会社から「見積もり (quotes)をとった上で、「certified contractors (認定請負業者)」であることを確認すること。後のちの「いざこざ (hassel)」が避けられる他に、コスト安につながることが多い。
2.Draught-proof your home:すきま風対策
ドアや窓枠の隙間から入り込む「draught (すきま風)」は「pesky (やっかいな)」もの。風の入ってくる箇所を見つけたら、「drrought-proofing brushes or stripe (すきま風よけブラッシ、ストライプ)」を差し込んだり、貼り付けると効果がある。
なお、見落としがちなのが、エアコンの室外機。冬の間、ビニールなどでしっかり覆わないと、冷たい外気が屋内に侵入する。(室外機にカバーを掛けるだけでは不十分。)
3.Treat your boiler to a service:ボイラーのチェック
暖房用ボイラーは、本格的な冬がやってくる前に、専門業者にチェックあるいはクリーニングしてもらうと良い。驚くほど燃焼効果が上がる (work wonders)という。さらに家計に余裕があるなら、古くなったボイラーを思い切って新品に買い換える。状況次第では、今後の暖房費の削減につながることもある。
4.Get smart with your heating controls:サーモスタットのすすめ
暖房機器を選ぶなら、サーモスタット付きにする。少なくとも居間だけでも、サーモスタット・コントロールにすると、快適で、エネルギー節約型で、環境にも優しい暖房システムになる。
おわりに:「めんどうくさい」、「おっくう」とい言う人に限って「stingy (ケチ、しみったれ)」。お金や資源・エネルギーをむだなく有効につかうことを「thrifty (節約)」と言う。その違いは大きい。
(写真は添付のRTE Newsから引用)