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「何もしないし、何もしたくない」CO2対策:地球はどうなる? (RTE-News, Oct 28, 2021)

 CO2、CH4 (methane) などの温暖化ガス排出量を削減し、なんとか、地球の気温上昇を食い止めようと、世界中のリーダーが Scotlandの Glasgowに集まり、COP26がスタートした。

 会議の目標は、「net zero emission」。2050年までに温室効果ガス排出量を実質ゼロにすること。しかし、COP26開始前から、主要国の思惑、足並みが乱れている。ロシアのラブロフ外相は「なぜ、2050年までなのか」と言い出した。

 

 どの国も、このまま、何もせずに、ただ手をこまねいていると、気温は上がり続け、容赦ない熱波が襲いかかる。現に、世界でもっとも気温の高い Californiaの「Death Value」では54.4℃を記録した。また、USの気候機関「NOAA」によると、2021年7月は、これまでに経験したことのない暑さだった。

 

 地球の気温が上昇すると、

・draughts:干ばつ

・Wildfires:山火事

・storms:暴風

・floods:洪水

が頻発し、その被害も大きくなる。

 

 そして、熱波 (heatwaves)が襲う。熱波は農業に大打撃を与え、ときに、多くの人命を奪う。

 COP26開催を目前にして、フランスの通信社 AFPが入手した UNリポート草稿によると、産業革命前に比べて平均気温が 2℃上昇すると、少なくとも5年に1度の割合で、世界人口の約1/4が深刻な熱波に直面することになる。

 

 なお、こんな言い伝えがある。旧約聖書に記されている「Garden of Eden (エデンの園)」は、チグリス川とユーフラテス川にまたがる湿地帯とか。しかし、今や、その地も気温が50℃になり、魚・動物、そして人間も大変な苦境に追い込まれている。人々は、かっての理想郷から移住を余儀なくされていると言う。

おわりに:ブラジル、中国、ロシアはともかく、西側先進国の間にも亀裂が入り、ギクシャクした政治外交が続く。こんな状況下で「気候変動対策会議」が始まった。フランスとイギリス、フランスとオーストラリア・アメリカ。いずれにも険悪な雰囲気が流れ、互いに直視を避ける。嫌いで、顔も見たくない間柄では、どんなに議論したところで、「我田引水」のレベルから抜け出ることはないだろうに。

                          (写真は添付のRTE Newsから引用)

www.rte.ie