疲れを感じさせないスタミナ剤は?:viper, garlic, or coffee? (RTE-News, Aug 25, 2021)
いつの時代だったか、しきりに、「スタミナ・ドリンク」のTVコマーシャル映像が流れたことがあった。
しかし、サイクリングのロードランナーやプロのスポーツ選手は、もっとも効果的なスタミナ・ドリンクを知っている。それは、マムシ・エキスドリンクでもニンニク・エキスドリンクでもない。なんとコーヒーだ。
朝、コーヒーを 2, 3杯飲むと、効果てきめん。「The European Food Safety Authority (欧州食品安全機関)」の研究調査によると、コーヒーに含まれる覚醒物質カフェインが働いて
・endurance performance:持久運動能力
・endurance capacity:耐久・忍耐力
が増し、
・rated perceived effort:自覚的運動強度 (運動中の疲労感)
が低下するという。
また、スポーツとスポーツ栄養学が専門の Coventry大学の Dr Neil Clarkeによれば。コーヒーを飲むと
・muscular endurance:筋持久力
・movement velocity:運動速度 (機敏性)
・muscular strength:筋力
を高めて、運動パフォーマンスを向上させ、この結果、神経伝達物質「エンドルフィン (endorphins)」の分泌が促進されるため
・pain sensation:傷みの感覚
・rating of perceived exertion:自発的運動強度
・perception of effort:疲れ(激しい運動)の意識
が薄れて、サイクリング・ロードレーサーは、どんな急な上り坂でも平気になってしまうという。
おわりに:ある兵法書には、「剣豪が果し合いに臨(のぞ)むに当たっては、おも湯を飲むこと」と記してあった。しかし、勝負が長引いた際には、おも湯では、スタミナが続かないに違いない。今であったなら、おも湯ではなく、コーヒーを勧めたものを....。
(写真は添付のRTE Newsから引用)