ヒロシのWorld NEWS

世界のニュースを日本語でお届け!

これはチーズか生物か:2,700万年前から極寒の深海で生きる! (BBC-News, Aug 17, 2021)

Sea spider

 Scotlandの「Duncansby Head (ダンカンズビー岬)」から、さらに北東約10kmには「Shetland Islands (シェトランド諸島)」が連なる。この海域は、5つの「water masses (水塊)」が混じり合う場所だ。

 

 このため、深海といえども栄養豊富で、多くの深海ワームや、寿命500年以上の「ocean quahog (アイスランドガイ)」が生息し、深海底に帯状のチーズの塊のように広がる「sponges(海綿動物)」も発見されている。

 デンマークの Faroese fishermen(フェロー諸島の漁師)は、この一帯の海底を「cheesy-bottom (チーズのような海底)」と呼ぶ。

Sponges

 この亜寒帯域の深海底は、「The Faroe-shetlrand Sponge Belt nature Conservation Marine Protected Area (フェロー・シェットランド海綿ベルト海洋自然保護地域)」に指定され、深海の脆弱で希少種の生物ならびにその生息域を保護するため、「dedge fishing (桁網漁)」などは禁止されている。

 なお、深海のナゾは他にもあった。この深海底には、最終氷期 (the last Ice Age)時代 (約11万年前から約 1万年前)に積もった岩石が散乱し、さらに約 2,400万年年前の堆積物(sediment)が、「Pilot Whale Diapirs (ゴンドウクジラのダイヤピル)」と呼ばれる「小高い丘 (mounts)」を形成している。

 

 Shetland Islands (シェットランド諸島)海域の科学的な深海底調査が始まったのは2012年。今年 8月20日から 9月 6日にかけて、3度目の調査が予定されている。対象範囲は 5,278km2に及ぶ予定とか。

 

                    (写真は添付のBBC Newsから引用)