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「隠れプラスチック」から身を守れ!:環境を守れ! (RTE-News, Sep 11 , 2020)

Something to chew on. Photo: Get

 プラスチック (plastic) のコップにお皿。plasticのカゴ、バケツ、植木鉢等々。なんとplastic、プラスチック製品 (plastics)が多いことか。人はplasticに囲まれて、知らぬ間にその一部を体内の細胞組織に取り入れ、自然環境をも また、プラスチックゴミで埋め尽くそうとしている。

 

 なんとかできないものか。RTEは、人に気づかれない「hidden plastics (隠れプラスチック)」に焦点を当てる。

 

1.Tea bagss:ティーバッグ

 コーヒー抽出用の紙フィルターは、数十年前とは違って、今では、そのほとんどが、パルプ100%になった。しかし、未だに市場に出回っているのが「nylon (ナイロン)」の「pyramid-shaped teabags (ピラミッド型ティーバッグ)」。確かに手軽で便利だ。しかし、カナダ McGill大学の研究によると、これで紅茶・緑茶を淹(い)れたカップには、目に見えないほど小さく、危険なプラスチック粒子

 

・microplastics:約 16億個

・nano-pastics:約 31億個

 

が無数分散する。もちろん、マイクロ・プラスチックや細胞組織に取り込まれかねないナノ・プラスチックは、全て、摂取される。

 

 なお、最近になって、一部のメーカーは「eco-friendly teabags」、「plastic-free teabags」を製造、販売するようになった。購入する際には、「健康のために」商品の成分表を確認すること。

 けれども、紅茶や緑茶を楽しむなら、手間を惜しまず、ティーポットあるいはティーボールを使うのが一番。

2.Chewing gum:チューインガム

 2007年のことだ。フィンランドで、約6,000年前に噛んだと思われるガムの塊 (wad)が発見された。人類は、はるか昔から「tree sap chicle (樹液チクル)」を噛んでいたことが分かる。

 ところが、近年になると、チューインガムのほとんどは、合成樹脂「ポリイソブチレン (polyisobutylen )」からつくられるようになった。この樹脂は、タイヤ・チューブの材料としても使われている。

 お店でチューインガムを買うときは、「plastic-free (プラスチック・フリー)」であるか、確認すること。

3.Envelopes:封筒

 意外に気づかないのが封筒。いつの頃からか、役所からの連絡用封筒には、その表側に透明なフィルムの覗き窓がつくようになった。住所・宛名の記入が省略されたものだ。その上、配送時には、「synthetic latex (合成のり)」が大量に使用されている。

 この窓付き封筒 (envelopes with see-through windows)は、再利用したいと思っても使い道がない。燃やすと有害ガスが発生し、おまけに「biodegradable (生分解性)」に欠ける。

おわりに:『安物買いの銭失い』と言うが、『安物買いの命取り』だ。プラスチックは「安いから」、「便利だから」の触れ込みで、消費を拡大したもの。そこには、「健康」「自然環境」に対する配慮が、始めから、微塵もなかったのだ。あるのは冷たい人間の強欲だけだった。

                     (写真は添付のRTE Newsから引用)

www.rte.ie