雪の上を波に乗る要領で滑るのが「snowboards (スノーボード)」なら、本物の海の波に乗って遊ぶのが「bellyboards (ベリーボード)」｡「bodyboard (ボディボード)」とも呼ぶ。フィン付きの「surfboards (サーフボード)」とは違って、一般に軽量、小型で安価な点が特徴だ。
ところが、その安価が仇になり、スチロール樹脂 (polystyrene)製のボードなどは、夏の休暇シーズンになると、毎年、UKの随所のビーチに打ち捨てられる。その数16,000個以上。
環境保全団体「Keep Britain Tidy」の Mr Neil Hembrowによると、それは、『まるでゴミの津波がビーチに押し寄せるみたいだ』という。サーファーの Mr Andrew Cottonも、『誰もが使い捨てプラスチックボード（の環境に及ぼす影響）に気づきはじめたものの、ビーチでゴミとして回収されるボードは「insane (気狂いじみた)」量だ』と述べる。
スチロール樹脂は脆(もろ)く、簡単に割れたりバラバラになるため、海洋生物や海辺の生物にとっては、リスクが高い。
このため、North Devonのリゾート地「Westward Ho!」では、スチロール樹脂製のベリーボードを販売禁止にした。
また、Devon, Cornwall, Sussex, Pembrokeshireの海岸で営業するボード販売店では、今後、環境保全対策として「wooden bellyboards (木製のベリーボード)」を無料で貸し出しする予定だ。
おわりに：「その場限り」の遊びとは言え、ボードを海に捨ててくるなどどは、紳士淑女のマナーではない。そろそろ、某国の「安値大量生産･販売独占」戦略に気づいても良さそうだが.......。
(写真は添付のBBC Newsから引用)
