ワニに頭を咬まれた男:その口に手を突っ込み、こじ開けて脱出! (BBC-News, Jan 28, 2021)
ワニ (croc)なんかに、負けてたまるか。1月26日 (木)のことだ。その男(44歳)は、オーストラリア北東部 Queensland (クイーンズランド州)の「Lake Placid (レイク・プラシッド)」で、いつものように、水泳を楽しんでいた。
すると、突然、一頭の「saltwater crocodile (イリエワニ)が、男に襲いかかって、頭に咬みついた。男は、ワニの口に両手を差し込むと、その顎(あご)を強引にこじ開けて脱出した。
手を引く際に、人差し指 (forefinger)に「軽い引っかき傷 (minor lacerations)」を負っただけで、他に大きなケガはなかった。なお、襲ったワニの体長は、1.5- 2.0mほどだったという。
ワニの襲撃を受けた後も、男はかなりの距離を泳いで、無事、海岸にたどり着いた。
知らせを受けて現場に駆けつけた緊急隊員 (emergency responder)によると、男の頭には、ワニの歯型の跡 (puncture marks)が残っていたが、咬まれた当人は、いたって落ち着きはらっていた。
その後、近くの「Cairns Hospital (ケアンズ病院)」で手当を受ける。体調は安定しているとのこと。
なお、救急救命士 Pau Sweeneyが BBCのリポーターに語ったところによると、この男、これまでおよそ 8年間、週に 3度は、「Lake Placid」で水泳に興じていたという。
この事件を受けて、「Queensland Environment Department (クイーンズランド州環境局)」は、現場の状況を確認し、今後の再発防止対策に必要な情報を得るため、「wildlife officers (野生生物担当官)」を「Lake Placid」に派遣した。
当局によると、「Lake Placid」、「The Cairns region」はワニが出没する「Croc Country」として知られた地域。この海域にカヌー・カヤックを浮かべるのはやめたほうが良い。また、フィッシングの際にも、岸辺から離れて立つようにと、注意を促している。
おわりに:不意を突かれた襲撃、災難では、冷静さを失うと、命取りになる。日頃から肝っ玉を鍛えて置くことだ。
(写真は添付のBBC Newsから引用)