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ワニの腹の中から遺体発見:それは行方不明の釣り人だった! (BBC-News, May 3, 2023)

Saltwater crocodile

 Mr Kevin Darmody (ケビン・ダーモディ)は65歳だった。釣り人としての経験が豊富で、「Cape York (ヨーク半島)」の小さな町「Laura (ローラ)」の住人。そして、パブのマネジャーとして、地元ではよく知られた人物だった。その Mr Darmodyの姿が最後に確認されたのは、先週の土曜 (4/29)のこと。事件が発生したのは、クイーンズランド州北部の「Rinyirru (Lakefield) National Park (リニルー [レイクフィールド] 国立公園)」内の「Kennedy's Bend Camp Area」だ。

 

 そこは知る人ぞ知る、「saltwater crocodiles (イリエワニ)」の棲息地として有名な場所だ。釣りをしていた Mr Darmodyが突然、姿を消した。警察は、その一帯を 2日間にわたって捜索したが、見つからなかった。ところが、月曜 (5/1)になって、レンジャーは、失踪現場から約1.5km離れた地点で、全長 4.1mと 2.8mの大物ワニ 2頭を発見し、これをライフルで射殺した。すると、その内の1頭の腹の中から、行方不明となっていたMr Darmodyの遺体の一部が見つかったというのだ。

Map

 Mr Darmodyと一緒に釣りをしていた仲間の一人のMr John Peiti (ジョン・ペティ)が、地方紙「The Cape York Weekly」に語ったところによると、

 

・自分は Mr Darmodyがワニに襲われた瞬間を目撃していないが、彼の叫び声と、それに続いて「バシャツ」という大きな水音を聞いた。

・すぐに、声が聞こえた方に駆け寄ったが、Mr Darmodyの姿はなく、川の土手の上には、脱ぎ捨てられたサンダル (thongs)だけで、他には何も見つけられなかった。

The 65-year-old victim had gone fishing in far north Queensland with a group of locals (Stock image)

 この「seawater crocodiles (イリエワニ)」は、オーストラリア北部の熱帯地域でごく普通に見られる動物だが、めったに人を襲うことはないとされる。

 ただし、記録によると、1985年からこれまで人が襲われて死亡したケースは12件、今回の事件が13回目だった。

 

おわりに:「君子、危うきに近寄らず」とは、昔からあまりにも使い古された「cliche」だが、危険な場所、とくに見知らぬ土地における冒険は、やめておいたほうが無難だ。死んでしまっては、元も子もない。海外旅行では、くれぐれもご注意あれ。

  (写真は添付のBBC News & RTE Newsから引用)

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