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EU離脱で埃を被りっぱなし:魚介が売れないCornish漁師の船! (BBC-News, January 6, 2021)

Tom Knight

 アメリカ USで、Trump (白人至上主義者)支持グループと、大多数のMr Biden (反人種差別主義者)を支持する国民が争うなかで、イギリスUKでは、EU離脱の賛否を巡り、国民の意見が2つに分かれて論争が続いた。

 

 そして、1月 1日、ついに UKは Johnson政権の念願の EU離脱を果たした。これで、いったい UKはどんな利益を得て、誰が得をしたのか、未だにはっきりしていない。

 

 さて、Englandの南西端の「Cornwall Peninsula (コーンウォール半島)」は、漁業で生計を立てている人の多い地方だ。その土地の人は「Cornish (コーニッシュ)」と呼ばれる。

 EU離脱で、まっさきに苦境に追い込まれたのは、この「Cornish」のfishermen (漁民)だった。これまで、水揚げされた魚介類は、地の利を活かしてフランスはじめ EU諸国に輸出し、貝・カニなどの「甲殻類(shellfish)」だけで、週に £20,000 (約280万円 [月に約1,100万円]) の売上げがあった。

 

 ところが、UKの EU離脱で、突然、その輸出ができなくなった。1月 1日から「wild harvested live bivalve (生の二枚貝の天然物)」などは、「Export Health Certificate (輸出衛生証明書)」の添付が義務付けられたのだ。

 

 政府の「Department for Environment, Food and Rural Affais (環境・食糧・農村地域省、Defra)」は、目下、その書類の準備中であると、漁民をなだめる。

 しかし、漁民は、いつまでも、もたもたしているわけにはいかない。漁獲シーズンが終わってしまう。

Empty tanks

 今、漁船はただ「gathering dust (ほこりをかぶって)」いるだけ。つい、この間まで、船内いっぱいに積み込まれた、貝・カニなどの水揚げタンクは空っぽだ。

 魚介類の輸出に必要な書類は、この4月末までに、とても準備できそうにないとか。

 

おわりに:ヒットラーの時代がそうであったように、口先だけの弁舌に乗せられて、国民が判断を間違うと、国はとんでもない方向に向かう。サンマやイワシの群れではないのだ。政治家 (politicians)を全面的に信用することは危険だ。一人ひとりひとりが、自分の頭で考えることが大切なのだ。

        (写真は添付のBBC Newsから引用)

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