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新年の霊鳥「Robin(ロビン)」:イギリスでもっとも愛される小鳥! RTE-News, Dec 25, 2020 M516

These little cuties come into their own at Christmas.

 「robins (コマドリ: Eurithacus rubecula)」は新年の霊と考えられ、また正義を表わす鳥でもある。森中によく響く鳴き声と、庭に飛来し、その美しい姿を見せてくれるため、古くから庶民に慕われて来た小鳥だ。

 

 年が改まった2021年。最初の「article (#1516)」は、この霊鳥「robins」にまつわる「trivia (あれこれ)」。

 

1.Robins do not use the same nest more than once.

  「robins」は、一度使った巣を二度と使うことはない。ただし、縄張り (territory)と、子育てに利用した場所は頑強に守り抜く。

 

2Robins are frantic breeders

  1月に入ると、「robins」にとっては、もう巣作りの時期。メスは一度に 4 −5個の卵を生んで、これを温め始める。オスは、その間に、前回の繁殖期で生まれた幼鳥の世話に当たる。

 

3.With so many young being raised, why aren't we inundated with robins?

  ときには年に2回も産卵し、そのほとんどの卵が孵化するとあっては、森の中が「robins」で溢れかえってしまいそうだが、そのようにならないのはなぜだろう。

 それは、「robins」の寿命が極めて短いからだ。平均寿命は 1年足らず。冬の寒波も、個体数を減らす原因の一つになっている。

 

4.Male and femaiel robins look akike, both having red breasts

  「robins」のメスとオスは、シジュウカラ (great tits)のように、見た目で区別することは難しい。どちらも、胸元が鮮やかな朱色。そのメスとオスは、それぞれ縄張り (territory)を持っていて、2匹が結ばれるまでは、互いを「intruders (侵入者)」と見なし、縄張りに入る相手を攻撃する。

 とくに、繁殖期のオスの攻撃はすさまじく、縄張りに侵入した他のオスに対して鋭くさえずっては、攻撃を繰り返す。

 

5.Robins sing all year round

  「robins」は、1年中鳴いている。夜間でさえ、クルマのクラクション (car horns)、雷、消防自動車の警報音などに刺激されると、夜通し鳴くことがあるという。さらに、夜の街灯も、「robins」の夜と昼を狂わせる原因。その灯りの下で、寒くて長い冬の夜にもかかわらず、ずっと鳴き続けるとか。

 

6.Robins really are ‘the early bird’

  「robins」は早起き。朝、他の小鳥たちが目を覚ます前から、エサを探して、忙しく動き回る。誰よりも早く起きると、「先手必勝」。まさに「早起きは三文(もん)の得(とく)」を地で行く鳥だ。それを可能にしているのは、その特殊な目の構造にある。ネコの目のように、薄暗がりでも、物がよく見えるのだ。夜、街灯の灯りで「ヒナドリにエサを与える」という、はなれわざまでやってのける。

 

7.Robins evolved following pigs and boar as they rootled about

  「robins」はお利口な小鳥。野に放たれたブタや野生のイノシシを発見すると、これに付いて回る。ブタ・イノシシが地面を掘り起こすのを知っているからだ。これによって地中に隠れていたミミズ、クモ、昆虫が地表に現われるため、「robins」は難なくエサに有り付ける。

 近頃は、野生のイノシシがめっきり減った。そこで、「robins」が目を付けたのは「gardeners (ガードナー)」。庭仕事の側にやって来ては、大好きなミミズを狙う。そんなわけで、いつしか「robins」は「gardener’s friend」と呼ばれるようになった。

 

8.Robins are omnivores 

 「robins」がいくらミミズが大好物と言っても、ミミズだけ食べるわけにはいかない。植物の種子、果物、昆虫なども食べる「omnivores (雑食性)」だ。だから、庭の小鳥用のエサ棚に「suet pellets」、「meal worms」、「seed mixes」などを置くと、すぐに庭にやって来る。

 

9.And finally, why is the robin associated with Christmas?

 最後に、「robins」の姿が、なぜクリスマス・カードに登場するのかについて。

 そこには、こんな背景がある。ビクトリア王朝時代の郵便配達人は、遠くからでもよく目立つ「red tunics (赤いコート)」の制服を着用していた。それで、その時代、郵便配達人は「robins」とか「robin redbreasts」と呼ばれた。

 その後、時代が変わっても、クリスマスカードを届けてくれる「postmen (郵便配達人)」と「robins」に対する「親愛の情(goodwill)」が重なって、クリスマスカードに「robins」の絵柄が好まれるようになったのだ。

 

おわりに:英語で「robins」と言っても、「European Robins」と「American Robis」、「Japanese Robins (コマドリ)」とは種類が違う。北米の「robins」はツグミくらいの大きさで、精悍な目つきと体型が特徴だ。

                      (写真は添付のRTE Newsから引用)

 

付記:新年あけましておめでとうございます。

www.rte.ie