「アーレス・アン・ウフタラーン」:そこは野生生物の楽園だった! (RTE-News, Nov. 17, 2020)
東京のど真ん中に、静かに佇(たたず)む皇居。その総面積は230ha (2.30km2)。しかし、Irelandの大統領官邸「Áras an Uachtaráin (アーレス・アン・ウフタラーン)」も、その広さと自然の豊かさでは皇居に引けを取らない。敷地面積は52.6ha (130エーカー)ではあるが、それは「Phoenix Park (フェニックス・パーク)」(面積712ha)の一部を占めるに過ぎないのだ。
この度、Trinity Collegeの Jane Stout教授らの研究チームが「Áras an Uachtaráin」敷地内の野生生物の実態調査を実施した。すると、そこには、「 badgers (アナグマ)や「Irish bat species (アイリッシュ・バット)」を含む
・植物種 :約300種
・キノコ類 :約200種
・鳥類 :50種以上
・無脊椎動物:約250種
の動植物が生息していた。
また、食べて美味しい「キノコ (fungi)」は 16種、その他にも食用になりそうなキノコについては 39種も発見され、さらに、開花ハーブ(flowering herbs)は、なんと176種と、大統領官邸の庭は、野生生物の「biodiversity (多様性)」に溢れていた。
なお、この調査は、現大統領 Michael D Higgins (マイケル・ヒギンズ)」の肝入りで実施されたという。
おわりに:「Áras an Uachtaráin (アーレス・アン・ウフタラーン)」とはアイルランド語で、その意味は「House of the President」。見学は可能のようだ。また、UKのバッキンガム宮殿も、期間限定ながら、その一部を見学できる。見学の際には、ぜひ注意して見て欲しいのは、敷地内のたくさんの植物群だ。
(写真は添付のRTE Newsから引用)