密猟につぐ密猟、草原はズタズタ:アフリカ象は絶滅寸前! (BBC-News, Mar 25, 2021)
草原の王者「アフリカゾウ (savanna elepahnts)」、森林の王者「マルミミゾウ (forest elepahnts)」を絶滅寸前の「critically endangered species (近絶滅種)」に追い込んだのは、ひとえに「密猟 (poaching)」だ。
密猟は重大な犯罪。しかし、盗人(ぬすっと)、人殺しと同じで、逮捕されると悪びれることもなく、『生きるため、生活のため、やむなくしてやった』と、屁理屈をこねては、うそぶく。
自然公園内でかってに家畜を飼ったり、道路を建設しては、ゾウの生息地をせばめ(land degradation)、ゾウの移動経路をズタズタにする (land fragmentation)。
過去30年間でアフリカ大陸の「forest elephants (マルミミゾウ)」の個体数は 86%以上減少し、「savanna elephants (アフリカゾウ)」は過去50年間で少なくとも 60%減少した。
なお、保護活動が徹底している Botswana (ボツワナ)では、ゾウが増えすぎて、草原の生態系 (ecosystem)が支えきれないほどだという。(このことは、Botswana 以外のアフリカの国では密猟の取締りがゆるいか、取締の活動は申し訳程度で、役人が、ほとんどの密猟を見て見ぬ振りをしている証拠だ。)
IUCN (国際自然保護連合) によると、アフリカ大陸に生息するゾウの総数は推定約415,000頭。ゾウが生き残るためには、広大な面積が必要であり、新鮮な草を求めて長い距離を歩き回ることが知られている。
すぐに、国境を越えた国際的なゾウの保護活動に踏み出さないと、やがて、ゾウの姿がアフリカ大陸から永久に消えてしまうに違いない。
おわりに:ゾウが絶滅危惧種になって、独りほくそ笑んでいるのは象牙業者だ。象牙が希少になればなるほど、儲かる仕組みになっている。だから、ゾウを思う気持ちがあるなら、象牙(製品)を買ってはいけない。
(写真は添付のBBC Newsから引用)