シャワーで頭が「シャキッ」:クリエイティブな発想が生まれる! (RTE-News, July 28, 2020)
夏の暑い昼下がりの「職業指導」の授業で、こんなことを習った。
その昔、中国北宋の文人「欧陽 脩(おうよう しゅう)」は、思考をめぐらす最適な場所として、「枕上、馬上、厠上」の三上を挙げたという。
そのときは、そんなものかとも思った。しかし、夜、ベッドに入り、枕の上に頭を置いて、あれこれと考えていたら、眠れなくなってしまう。それに、馬の上はまだしも、電車の中で考え事などをしていたら、スマホやカバンが引ったくられてしまいかねない。
現代は、昔に比べて、はるかに悩み多く、油断もスキもない時代になったのだ。
さて、古い中国式はさて置いて、RTEが現代人に勧める「思考スポット(thinking spots)」は、シャワー室。
認知心理学者の Dr Scott Barry Kaufmanらが、2014年、国籍の異なる年齢18 -64歳の4,000人を対象にして実施したアンケート調査の結果によると、「シャワーを浴びると、新しいアイデアが浮かぶ」と答えた人は 72%に及んだ。さらに、調査対象者の14%は、着想のヒントを得たいとき、あるいは問題解決の糸口を掴みたいときにシャワーを浴びると回答した。
Dr Kaufmanによると、シャワーを浴びるているとき、
・relaxing:リラックスし
・solitary:ひとりになって
・non-judgemental :何ごとにも囚(とら)われない
心地よさが、「内なる意識 (consciousness)」に流れを呼び起こし、自由な「空想・発想 (daydreams)」を生み出すというのだ。
Ms Nikki Taylorも、シャワーにハマった一人。仕事は「property consulting (不動産コンサルティング)」で毎日が多忙。しかし、朝の 5 −10分間、感謝することに思いを馳せつつ、シャワーを浴びる。すると、仕事上、願っても無いことが閃(ひらめ)くという。
シャワー室はスマホなし、煩(わずら)わしいこと一切(いっさい)なし。ときには、大声をあげて、「やってやるぞー」と叫ぶ。すると、シャワーは「内向き、逃げ腰の自分」を洗い流して、生まれ変わったようにフェッシュな気分の自分を取戻してくれる。
おわりに:夏場のシャワーは、お湯を使わず、水を浴びた方がさっぱりする。手足を濡らすことから始めて、心臓部と頭は最後にした方が良い。もちろん、お湯シャワーの後の水シャワーも気持ちがいい。
(写真・動画は添付のRTE Newsから引用)