ネット依存症の兆候(症状):その毒抜き「デジタル・デトックス」 (RTE-News, Sep 20, 2021)
「友達のメセージが気になってしかたがない」、「寝ても覚めてもスマホが離せない」。これはもうネット依存症 (中毒)だ。これに罹ったら、毒抜き (detox)が必要だ。人はこれを「digital detox」と呼ぶ。しばらくの間、電子デバイスを身辺から遠ざけることを指す。
これをやらないと、頭がインターネットの化け物に取り憑かれ、その化け物の意のままに操(あやつ)られてしまう。
「そろそろ危ないな」と思われる頃に、次のような兆候が現われる。
1.Your phone is the first thing you look at in the morning:[目が覚めて、いの一番に手にするのがスマホ]
朝、目が覚めると、メールが気になってしかたがない。そんな人が真っ先に手にするのがスマホ。これは、もう、カフェイン切れ、ニコチン切れの中毒患者と同じだ。脳が、ネットメッセージをガツガツと求めて「dopamine buzz (ドーパミンのざわめき)」を起こしている状態だ。
2....and the last thing at night:[夜、寝る直前までスマホ]
夜、ベッドに入っても、スマホがないと落ち着かない。そこまで、スマホが手放せなくなったらネット依存症のリスクが高い。こんな状態に陥っている人は、思い切って、寝室にスマホを持ち込まないことだ。
少なくとも、就寝1時間前には、スマホ、パソコンの電源を切ること。そのスクリーンの青色光が夜 眠れなくしてしまう。
3.You procrasinate too much:[スマホに夢中で、大事なことが後回し]
スマホが病みつきになって、常にスマホ画面をスクロールするのが癖になっている人は、肝心の仕事や大事な用件をそっちのけにし、先延ばし (procrasinate)することが多いもの。
さっさと仕事を済ませることができるのに、スマホいじりを優先させては、余計な仕事上のストレスを抱え込むだけだ。
4.You’re never ‘in the moment’:[スマホ、SNSで頭がいっぱい]
ネット、SNS、Instagramに投稿する写真やメッセージのことで頭がいっぱいになり、それ以外には気が回らない人。これではせっかくの人生がだいなしだ。
古代ローマの詩人「Horatius (ホラティウス)」は「Carpe diem」と言った。『その日、その日、人生の一瞬、一瞬を大事に生きよ』という意味だ。
5.It's affecting your mental health:[メンタル・ヘルスが冒されている]
ソーシャル・メディアSNS、ネットには、なんでも書き込まれている。まるで全知全能の神かとの錯覚を与えかねない。
しかし、そこは、確かに、楽しいことや、有益な情報、親しい友だちからのメッセーなどで溢れている反面、悪意のあるもの、詐欺・誘惑、間違った情報、それにイジメ(bullying)攻撃もある。
ネット通信で、不快感、恐怖・不安、フラストレーションなどを感じさせる記事・メッセージが送り込まれるようなら、すぐに、その通信を遮断することだ。油断していると、とんでもない犯罪・泥沼に引き込まれたり、メンタルヘルスがグチャグチャにされてしまう。
6.People say ‘You’ra always on your phone:[スマホに溺れてると言われる]
そうは言っても、ネット依存症(中毒)は、他人に指摘されない限り、自分では気づかないものだ。もしも、親しい友人や家族に『いつもスマオばかり見ている』と注意されたなら、要注意。それは、まぎれもなく「毒抜き (detox)」が必要なときだ。
おわりに:SNSはなんでも教えてくれる。「そこに知りたいことはなんでもあるから、わざわざ覚えなくともいい」と勘違いしてしまう。それは愚かなことだ。
(写真は添付のRTE Newsから引用)