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「スマホ中毒」の若もの:とどのつまりは、「うつ病」か「睡眠不足」 (BBC-News, November 29, 2019)

Four people holding their smartphones in front of their faces

 「他人に迷惑を掛けるものではなし、好きなことをして何が悪い」と息巻く人間は、たいてい、既に、自己統制 (self-control)を失って、ほとんど「病気」。
 「addiction (中毒)」のことだ。

 中毒は中毒でも、食中毒 (food poisoning)なら、薬を飲むと、まだ治る。しかし、ニコチン中毒、アルコール中毒、薬物中毒となったら、それは「brain disorders (脳障害)」であり、始末が悪い。「addiction (アディクション)」は「嗜癖(しへき)」とも訳されるが、要は、「欲望のままに、良くないことに溺(おぼ)れて、そこから抜け出られなくなった人間の気質」だ。その心の状態は、耽溺(たんでき)に近い。

 さて、若もの間に、新たな「中毒 (addiction)」が流行(はや)りだした。それが「Smartphone addiction (スマホ中毒)」だ。
 眠ても覚(さ)めても、スマホが気になり、そのことが他人に咎(とが)められようものなら、まるで交通事故でも起こしたかのような「panicky (パニック状態)」あるいは「upset (怒り狂う)」。

 「King's College London」の Dr Nicola Kalkらの研究グループは、これまでに発表された「problematic smartphone usage (若ものの問題あるスマホ利用)」に関する研究論文内容を分析し、利用者の23% (約4人に 1人)がスマホ中毒の状態にあることを明らかにした。
 この中毒は、深刻なメンタルヘルス障害を招く恐れがある上、次のような状況に陥りかねないと言う。

・stress:ストレス
・depressed mood:憂鬱
・lack of sleep:睡眠不足
・reduced achievement in school:学業不振

 なお、Dr Kalkらの研究結果の詳細は医学雑誌「BMC Psychiatry」に発表された。

おわりに:食べたいから食べる、吸いたいから吸う、気になるから (スマホに)触る。それを繰り返していては、「もっと、もっと」の欲求がつのるだけ。冷静かつ論理的な思考回路・機能が崩壊する。
                                              (写真は添付のBBC Newsから引用)

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