パジャマを着ないで寝ると:ぐっすり眠れて、皮膚感染症の予防に! (RTE-News, July 30, 2019)
『パジャマを着て寝ると、夜、汗をかいても、パジャマが吸い取ってくれる。第一、素っ裸では、ベッドの中で落ち着かない』。多くの人は、こんなふうに考える。
しかし、「Healthspan」の Dr Sarah Brewerの意見は違う。パジャマも何も身に付けず、素っ裸になって寝ることを勧める。
その理由は、次のとおり。
1.Quality of sleep:ぐっすり眠れる
ベッドに入っても、体温が3 - 4℃高いと、脳波パターンが乱れ、REM睡眠も熟睡も十分にとれなくなって、朝、目覚めたときの爽快感を欠いてしまう。「insomnia (不眠症)」に苦しむ人は、大抵「core body temperature (中核体温)」が高めだ。
ところが、何も身に付けずに寝ると、体温が下がり、ぐっすり眠れるという。
もちろん、それには寝室の温度調整が欠かせない。冬でも寝室の温度が18 - 24℃であれば、パジャマなしで寝た方か良い。部屋の温度がこれ以下になると、裸では寒すぎて寝付きが悪くなる。
2.Yeast infections:ガンジダ菌感染症の予防
体の中でも、常に温かく、湿っていて密閉された部位には真菌感染症が発生しやすい。女性が、まれに感染する「recurrent thrush infections (慢性ガンジダ膣炎)」の原因として、
・iron levels:血液中の鉄分濃度
・glucose tolerance:耐糖能
・stress:ストレス
・general immunity:全身免疫
などが挙げられる。さらに、股間の「airing (風通し)」の悪さも大きく関与している。
なお、夏場に男性が罹りやすい「Jock Itch (いんきんたむし)」も真菌感染症の一つだ。裸で寝て、股間の冷温、乾燥、風通しを図ると、感染予防に効果がある。
3.Relationships:愛が深まる
裸で寝ると、解放感がある上、男女互いの寝姿に刺激されて、愛が深まる。
4.Stress:ストレス解消
ベッドに入って暑苦しいと、ストレスホルモン「cortisol (コルチゾール)」が分泌され、慢性ストレス障害のリスクが高まる。
これによって、十分に眠れなくなり、それがまたストレスを生み出すという、「vicious cycle (悪循環)」に落ち入ってしまう。
裸で寝ることは、体温を下げ、延(ひ)いてはストレス解消につながるのだ。
5.Skin:健康肌を守る
睡眠中の体温が3 - 4℃高いと、汗をかいて肌の状態を悪化させる。体温を下げて健康な肌を保つには、裸で寝るのが一番。
(写真は添付のRTE Newsから引用)