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クラゲに刺されたらどうなる、どうする:その症状と応急処置法! (RTE-News, Jun 16, 2023)

How to tell if a jellyfish is harmless or dangerous

1.Jellyfish in Ireland:Irelandの毒クラゲ

 地図を広げると、Irelandの首都「Dublin (ダブリン)」は北緯53度にあって、札幌(北緯43度)よりも遥かに北に位置し、Irelandも日本と同じく海で囲まれた島国だ。そんな高緯度では、熱帯海域で繁殖するクラゲなどいないだろうと思いがちだ。しかし、意外にも、夏になると多様なクラゲ (とくに毒クラゲ) が海岸近くに流れ着き、海水浴を楽しむ人々を悩ませている。

 その代表的なクラゲは以下のとおり。

 

・Barrel:コクカイビゼンクラゲ

・Blu:ブルークラゲ

・Moon:ミズクラゲ

Compass:コンパスクラゲ

・Lion’s Mane:キタユウレイクラゲ(ライオンタテガミクラゲ)

・Pelagia noctiluca:オキクラゲ

・Portuguse Man O’Warカツオノエボシ (電気クラゲ)

 

2.Which jellyfish do we have to worry about in Ireland?

 とくに注意が必要な毒クラゲは、次の3種。

 

・Lion's Mane (キタユウレイクラゲ)

 最長 40mに達する長い触手 (translucent)を持ち、黄色または暗褐色の直径 2mの丸い傘の巨大で最悪の毒クラゲ。

Lion's Mane

Compass jellyfish (コンパスクラゲ)

 直径 15- 25cmの半透明 (translucent)の傘に 16ヶのVマーク。長い 24本の触手が特徴。半透明な姿のため、海中では「hard to spot (見分けにくい)。compass

・Blue jellyfish (ブルークラゲ)

 半透明な傘の中心は鮮やかな青色で、その直径 10- 20m。浜辺に打ち上げられていることが多いきれいなクラゲだ。けれども、好奇心にかられてこれに触ってはいけない。「nettle-like sting (イラクサのトゲに触れたときのような痛み)に苦しむ。

 

3.Accorkint to the HSE, symptoms of jellyfish stings may include:

 Irelandの公共医療サービス機関 HSEによると、クラゲに刺されたときの一般的な症状は以下のとおり。

 

・immediate stinging pain at the site of the sting.

・skin reactions such as redness and itching which can satart immediately after being stung or sometime after the sting.

・severe pain.

・log-lasting pain

・swelling of the affected area

・significant and long lasting skin reactions

 

・刺された瞬間にピリッとした痛み

・刺されると直ぐに、あるいは少し間をおいてから、患部が赤くなって腫れる

・強烈な痛み

・痛みは長く続く

・患部が赤く腫れる

・皮膚反応(腫れ、かぶれ)は強烈で長びく

 

 ただし、次の3種のクラゲに刺されたときは、重症化することが多いので特別な注意が必要だ。

 

3-1 Lion’s Mane jellyfish stings

・nausea:吐き気

・sweating:発汗

・cramps:痙攣(けいれん)

・headaches:頭痛

・other symptoms (他の一般症状)

 

3-2. Pelagia noctiluca stings

・dizziness:めまい

・vorming:嘔吐(おうと)

・diarrhoea:下痢

・difficulty breathing:呼吸困難

・other symtms (他の一般症状)

 

3-3. portuguese Man O’war stings

・muscle spasms:筋痙攣

・headaches:頭痛

・diarrhoea:下痢

・difficulty breathing :呼吸困難

・heart rhythm problems:心拍障害

・other symptoms (他の一般症状)

Portuguese Man O'War

そうは言っても、残念なことに、刺されたときの症状から、どのクラゲに刺されたかを特定するのは難しいこととか。このため、クラゲに刺されて気分が悪くなったときは、すぐに専門医の手当を受けたほうが賢明だ。

 

 不運にも、次のような症状

・耐え難い痛み

・患部が大きく腫れ上がり、猛烈なかゆみがある

・気分が悪くなる

・呼吸が苦しい

 

のときは、クラゲの毒が体にまわった証拠だ。まよわず、すぐに専門医の治療が必要だ。(アナフィラキシー・ショックで死亡することも)

 

4.What to do if you have been stung:クラゲに刺されたときに、すべきこと

・Seek help and advice from lifeguards if possible.

・Remove yourself from the water.

・Try to carefully remove any attached tentacles by flushing the sting area with sea water.

・Removing tentacles with gloved hands, a clean stick, tweezers, or scraping gently with the edge of a credit card. Don’t try to rub them off.

・Mild symptoms of pain and swelling can be treated with simple painkillers.

・Mild itching at the sting site may respond to anti-histamine creams.

・Apply a 'dry cold pack’ to the area.

・Use hot water for Portuguese Man O’War at approximately 45° Celsius for 20 minutes.

・Keep any puncture wounds clean and dry to avoid them getting infected.

・Seek medical attention if you develop any serious symptoms.

 

・できることなら、ライフガードの救助・アドバイスを受ける

・海から上がる

・皮膚に刺さったクラゲのトゲを海水で慎重に洗い流す

・刺さったクラゲのトゲを抜くときは、手袋をはめ、クリーンスティッㇰ、ピンセットあるいはクレジットカードの縁で慎重にこすり取る。

・痛みや腫れがそれほどひどくないときは、鎮痛剤処置で十分。

・患部のかゆみがそれほどひとくないときは、抗ヒスタミン薬(クリーム)で処置

・海辺ですぐに患部をドライアイスで冷やす。

カツオノエボシで刺されたときは、患部を約45℃のお湯に20分間浸す

・クラゲの刺創(さしきず)は、感染症を防ぐため清潔、乾燥の状態に保つこと。

・重症化するようであれば、すぐに専門医の治療を受ける

 

5.What not to do:やってはいけないこと

・Don't rub the area.

・Don’t rinse with fresh water, use seawater.

・Don’t pee on the sting (this is a myth and will make it worse).

・Don’t use vintage for the types of jellyfish stings that might happen In Ireland.

・Don’t use alcohol.

・Don’t put on a tight bandage.

 

・(かゆいからと言って) 掻いてはいけない

・患部は海水で洗うこと。真水を使ってはいけない。

・おしっこをひっかけないこと。(この処置法は迷信。かえって、症状を悪化させる)

・クラゲの刺創の手当に酢を使わないこと

・アルコール処置もダメ

ばんそうこう処置もダメ

 

おわりに:クラゲの毒は、スズメバチの毒なみに強く、その痛みは飛び上がるほどだ。海外の海では、浅瀬も浜辺も危険がいっぱいと心得た方がいい。また、日本では、例年、お盆の頃にクラゲが多くなる。ビニール袋のような生き物が見えたなら、さっさと海からあがることだ。

                        (写真は添付のRTE-Newsから引用) 

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