地球上の動物種の約50%:絶滅の断崖絶壁に追い込まれている! (BBC-News, May 24, 2023)
地球上で生息する動物 (animal species)の48%が、その個体数 (population sizes)を減らし、これまで「safe (問題なし)」の分類に入り、IUCAのレッドリスト上で保護対象から除外されて来た動物でさえ、実は、絶滅の危機に瀕している。
これが、「Queen's University Belfast (クイーンズ大学ベルファストQUB)」の Ms Catherine Finn, Dr Daniel Pinchereira-Donosoらの研究チームが地球上の70,000種を超える動物について、大規模な「changes of population densities (生息密度の動態)」調査を実施し、得られた結論だ。(研究の詳細は「The Biological Reviews Journal}に掲載)
18世紀に始まった産業革命以降、人類は、ただただ「industlisation (工業化)」を推し進めて、自然環境を破壊つくし、気候変動までもたらした。その結果、地球上で人類と共に生息していた動物は、ことごとく人類に追い回され、痛めつけられ、あるいは殺された。
QUBの研究者は、今回の研究結果を「global biodiversity loss (地球の生物多様性が消えゆく)」状況を示す「dramatic alert (衝撃的な警鐘)」であると捉える。
なお、「The International Union for the Conservation of Nature (国際自然保護連合IUCN)」の「Threat conservation categoies (レッドリスト)」によると、IUCNが調査した約150,000種の生物 (life on Earth)の約28% (およそ4,2000種)が絶滅危惧種に指定さている。
しかし、QUBの調査結果は、実際に絶滅の危機に陥っている生物種の数は、IUCNの数値をはるかに凌(しの)ぐものであることを示唆している。
この地球で人類以外の生物がどんどん死に絶えると、どうなるか。壊滅的な自然崩壊を招く他、このまま、この深刻な課題 (serious challenge)を放置するなら、今後数十年内で
・functioning of ecosystems:エコシステム機能
・food productin:食糧生産
・spread of disease:病気の蔓延
・stability of the global economy:世界経済の安定
に関し、決定的な打撃を被(こうむ)る恐れがあると、研究者は指摘する。
おわりに:人里に現われて田畑を荒らし、人々を襲う「クマ、イノシシ」は別だが、クモ、カエル、ヘビ、スズメ、ヤマバト、キジなどは、人に危害を与えるわけでないので、これを嫌うことも怖がることもないはずだ。それでも、そんな動物なんか大嫌いという人は多い。朝になってもスズメのさえずりがなく、夕方になってもキジの鳴き声がなく、雨が降ってもカエルの声が聞こえなくなったら、この世界はずいぶんと寂しく、つまらなくなってしまうというのに.....。
(写真は添付のBBCR Newsから引用)