背すじがゾクゾク:環境に優しいハロウィーン (RTE-News, Oct 17, 2021)
Halloweenは、お化け顔にくり抜いたカボチャとセルロイドのコーモリを飾り、ゾンビ、魔女の衣装を着て騒ぎまくるお祭りとなった。
どうにも、人には、「making your spine tingle (背すじがぞくぞくする)」ような「spooky (怖くて恐ろしい)」ものに惹かれる気質があるようだ。つまりは「怖いもの見たさ」。
例年、デパート・スーパーは1ヶ月以上も前から、店内のハロウィーンの飾り付けに追われる。しかし、今年は、コロナ騒動で、多くの人が外出・ショッピングの機会を控えたせいでデパートや飲食店の売上は激減。ようやく、コロナ感染の予防措置が緩和されると聞いて、商店も買い物客も浮足立っている。
この事情は、海外とて似たようなものだろう。
ところが「Fairyland Trust and Hubbub」の調査によると、10月31日が過ぎると、大量のハロウィーンの飾りやコスチュームがゴミとして捨てられる。そのゴミの量はUKだけで2,000トン以上。これに、ハロウィーンパーティの食べ残しが加わると、ハロウィーンのお祭りが生み出すゴミの量は「downright scary (実に恐ろしい)」ほど。
そこで、RTEは環境に優しいハロウィーンを勧める。
1.Trick or treat
子どもたちが仮装して近所の家々の戸口を回り、「Trick or treat」と叫んではチョレート、クッキー、キャンディをもらって袋に詰め込む行事は、北米ですっかり定着した。しかし、子どもたちが手にする袋もお菓子の包み紙も、みなプラスチック。
地球の環境を考えたなら、プラスチックバッグよりも「biodegradable brown paper bags (生分解性クラフト紙バッグ)」がお勧めだ。
2.Get creative costumes
毎年、ハロウィーンのために新しいコスチュームを買っていては、お金と資源の無駄使いだ。どうせ、使い終えたものは焼却施設か埋立て処分場に向かう運命。
それなら、友達同士で、ハロウィーン・コスチュームを交換しあったらどうだろう。それだけで、「Green Halloween」に貢献できる。
また、使い切ったシーツや古着を少し工夫すれば、ハロウィーン・コスチュームに様変わりする。(具体的なつくりかたはSNSに溢れている。)
3.Food waste
子どもたちが集めた「sweets」も大量だが、とかく、ハロウィーンでは「excess food (食べ残し)」が避けられない。これは、みな生ゴミとなる。
10月31日に食べ切れなかったスウィーツや料理は、冷凍保存し、後日のお楽しみにするのも一案だ。
また、カボチャをくり抜く際、中身を捨ててしまいがちだが、栄養豊富なその中身でパンプキン・スープ、パンプキン・パイをつくると、テーブルが華やかになる。
4.Sort the stuff
10月31日のパーテイで大量に発生するゴミ。ゴミは必ず選別してゴミ箱に入れること。せっかく「green bin (グリーン・ゴミ箱)」を設置しても、これに、空き瓶、缶を放り投げては、これまでの努力・苦労が水の泡になる。
おわりに:どんな祭りでも、祭りは楽しい。けれど、祭りが終わった翌日の朝の街が、ゴミで埋め尽くされては、かなわない。もう、そろそろ、わがまま、片意地を捨てて、地球に優しい祭りを考えてはどうだろう。
(写真は添付のRTE Newsから引用)