熱波に雷、火事、 コロナ:アメリカ 西部の夏は異常続きで散々! (BBC-News, July 12, 2021)
「天変地異」。天が狂い、地が荒れる。今年の夏の気象は、世界中で「異常」だ。突然、雹(ひょう)・霰(あられ)が降り出す。そうかと思うと、1ヶ月分に相当する雨が 1日で降っては河川を氾濫させ、土砂崩れを引き起こす。
その一方で、熱波 (heatwave)が地上を襲い、ピカ、ドドドーンと雷が鳴り響いて山火事を起こし、その炎は空を焦がし、山野、街をことごとく焼き払う。
6月末、カナダ・USの上空に居座った熱波は、カナダ西部の町 Lyttonで49.6℃の気温を観測し、その暑さが原因で、数百人もの人命が失われたという。しかし、天の異変は、それでも、とどまることを知らない。
US西部の California、Nevada、Arizona、 Oregon、Idahoなどの州では、乾燥した山林にカミナリ (lighting)が次々に落ちて、猛烈な山火事が発生している。
余りにも大気が乾燥しているため、上空から空中消火用の水を撒いても、地上に届く前に水が蒸発し、思うような効果が挙がっていない。
なお、Arizonaでは、その空中消火に当たっていた飛行機が墜落し、消防士 2名が死亡した。
有名な Californiaの「Death Valley (死の谷)」では、7月 9日 (金)、気温54.4℃に達し、1913年に記録した56.7℃に迫る暑さとなった。山火事が相次いで、送電網がズタズタになり、電力供給に支障を来した。このため、住民は当局から電力消費を控えるように要請されているとか。
Idahoでも7月初めに、「wildfire emergency (山火事非常事態)」宣言が出され、山火事の鎮火に躍起になっている。
さて、一般住民の熱波対策だ。水分を十分に補給し、できるだけエアコンの効いた室内で過ごすこと。
おわりに:水害、土砂崩れが起こると、全て「しかたがなかった」の一言で片付けようとする。関係者は、そろそろ、本気になって防災に取り組むべきだ。
(写真は添付のBBC Newsから引用)