おなかがすいて勉強に集中できない子ども：それは朝食のせい！ (RTE-News, July 8, 2021)
スーパーのシリアル･コーナーに並んだ商品は、どれも、子どもが思わず手を伸ばしたくなるようなキャラクター･アニメの図柄で溢れている。
しかし、市場に出回っている食品を調査した「The Food Foundation's Broken Plate report 2021」によると、各種シリアルの 92％には中･高レベルの糖分が含んでいて、シリアルの 43%はチョコレート味だった。
『本来､食品メーカーは、子どもの栄養バランスに配慮すべきであるのに、「less healthy food (ジャンクフードまがい)」を売りつけるなんて、「unethical (非道徳的)」であり､「scanddalous (スキャンダラス) 」だ』と、「Action on Sugar」の Dr kawther Hasheｍは非難する。
子どもが、朝からお菓子のようなシリアルだけを食べていては、学校に行っても、授業中にすぐにおなかが空いて、集中力がなくなる。それに第一、虫歯になりやすい。
子どもの栄養に詳しいMs Clare Thornton Woodは、栄養バランスを考えた次の5つの朝食(簡単)メニューを紹介する。
１．Cheap and cheerful breakfasts：お金のかからない、楽しい朝食
細切りトーストに、半熟タマゴかベイクド･ビーンズを添える。なお、パンを選ぶ際には「wholegrain breads (全粒粉パン)」を。
２．Fast and easy for busy breakfasts：お手軽朝食
慌ただしい朝の時間帯に､手軽にできて栄養バランスのとれたメニューと言えば、
・フルーツ･ナッツ入りヨーグルト
・ヨーグルトの替わりに牛乳をつかったミューズリー (muesli)
これでカルシウム、タンパク質、繊維質、ビタミン、ミネラルが摂取できる。
３．Breakfasts you can prep the night before：前夜に準備できる朝食
夕食後に、翌朝の朝食のために、子どもと一緒につくるオート･ミールもお勧め。オート･ミールにヨーグルトを入れてよくかき混ぜ，これを冷蔵庫で一晩冷やす。翌朝､食べるときに､ラズベリー､ミカン､リンゴなどを上に乗せると､一層食欲が増す。
４．Breakfasts kids can make on their own：子どもに栄養価の高いシリアルを
ヨーグルトや牛乳にシリアルを混ぜて食べる朝食も捨てたものではない。ただし、そのシリアルには糖分が少なく、全粒粉の製品が好ましい。それらの幾つかをテーブルに並べて子どもに選ばせ、子どもに自分の朝食の準備をさせる。
５．Weekend family brunch when you have a bit more time...：時間に余裕があるなら、家族みんなでウイークエンド･ブランチを
ウイークエンドには、朝食時間を遅めにして「ブランチ」にするのも楽しい。大きなお皿に、マッシュルーム･トマトなどの新鮮な野菜やベーコン、それに少々調理の手を加えた品を並べて、家族みんなで食べる。
あるいは、時間に余裕があるなら、全粒粉のパンケーキを焼いて、その上にベリー、ナッツ類を乗せ、ヨーグルトと一緒に食べるのもオツなもの。
おわりに：カナダ、UKの一般家庭の朝食は、いたって慎(つつ)ましい。朝、電子レンジは別にして、調理器を使うことはほとんどない。コーヒーを飲んで、リンゴをかじっておしまいの学生も多い。しかし、シリアルやリンゴだけでは、肉体労働者や活発な子どもは、すぐにおなかが空いてしまうに違いないと思った。
(写真は添付のRTE Newsから引用)
