ヒロシのWorld NEWS

世界のニュースを日本語でお届け!

「Montmartreの ある通りの風景」:見たことのないGoghの作品 (RTE-News, February 24, 2021)

The painting depicts a man and woman strolling arm in arm past a ramshackle fence with a windmill in the background

 神経質な男で、激情に走りやすいタイプの画家「Vicent Van Gogh (フィンセント・ファン・ゴッホ [1853-1890])」が、パリの「Monmartre (モンマルトル)」に住む弟「Theo (テオ)」を頼ってフランスに行く。1886年の 2月のことだ。

 当時の「Montmartre」は、パリの街外れの様相を呈し、野原に住宅や風車が立ち並び、まるでパッチワークのような風景だったという。

 その頃は、有名な「Sacre Coeur (サクレ・クール)」教会堂も、まだ建設中だった。

 

 ゴッホはパリ滞在中に、風景画や人物画を次々に描いた。それらの作品の中には、ゴッホの作品リストに記載されてはいるものの、個人収集家の秘蔵品として埋もれてしまい、一般に公開されていないものもあるという。

 

 その貴重な 1枚の風景画が、突然、オークション・ハウス「Sotheby’s (サザビーズ)」に持ち込まれた。ゴッホが 1887年に「Montmartre」周辺で描いた 1枚だ。絵のタイトルは「A street scene in Montmartre (モンマルトルの ある通りの風景)」。

 この絵には、かってのパリの片田舎の雰囲気が漂う。道端には「倒れかかった木製のフェンス (ramshackle fence)」が見え、少し広めの通りを男と女が互いに腕を組んでブラブラと歩いてゆく。そして、その背景に風車が描かれている。

 

 ゴッホが1887年のパリの一瞬をキャンバスに描いてから130年余りになる。その間、この風景画は、フランスの個人収集家のもとに保管され、誰の目にも触れることがなかった。

 このゴッホの作品は、今後、「Sotherby's (サザビーズ)」のAmsterdam, Hong Kong, Parisの各支店で展示された後、この 3月にオークションに掛けられる予定。予想落札価格は £5 -8million (約6 −10億円)。

 

おわりに:狂気と貧困に苦しみながら、37歳でその生涯を閉じたゴッホ。天才の一生とはそんなものなのだろうか。また、画家は極貧にあえぎ、その一方で画商が巨万の富を築く。創造主のつくられた この世は、理解に苦しむものばかり。

                      (写真は添付のRTE Newsから引用)

www.rte.ie