ヒロシのWorld NEWS

世界のニュースを日本語でお届け!

これでも、羊です:伸び放題の毛に包まれて、前が見えません! (RTE-News, February 24, 2021)

Baarack before the cut (Pics: Edgar's Mission)

 男は、おとなになると、顔のヒゲがドンドン伸びて、毎朝、これを剃らないと、顔中が毛むくじゃらの鬼のような形相になる。

 

 その事情は、羊 (sheep)とて同じ。羊の毛はズンズン伸びるため、最低、一年に1回、毛を刈り取ってやらないと、毛の中に頭も体も隠れてしまい、歩くことさえ、ままならなくなる。

 

 実際、そんな化け物みたいな羊が、オーストラリアの森で見つかった。どこかの牧場から逃げ出して、ほとんど野生化した羊だった。脚のひずめ (hooves)はしっかりしていて、岩だらけの森の中でも駆け回ることができたが、なぜか、体が弱っていた。

 その理由ははっきりしている。全身、ものすごい毛で覆われて、毛だるま状態になっているが、実はやせ細っっていたのだ。とにかく、その長く伸びた毛が顔に垂れ下がっているので、ほとんど前が見えなかった。これでは、地面に生える草だって探せない。

 

 この羊はオス。一般市民が見つけて、「Lancefield (ランスフィールド)」の町近くの野生動物保護施設「The Edgar’s Mission Farm Sancturary」に連絡してきたのだ。「Baarack (バーラック)」と名前がつけられた、このひつじ君。さっそく、その毛が刈り取られてスッキリ。「Baarack」君の脱ぎ終えたコートの重さは 35.4kg。成長したカンガルーの体重の約 50%に匹敵する値だという。

 現在の「Baarack」君は、保護施設で落ち着きを取り戻し、すまし顔。羊といえども、「Baarack」君はたくましく、逆境からの立ち直りも早いのだ。

 

おわりに:子供のころ、ヤギを世話したことがある。ヤギの毛は真っ白で、ピカピカ光っていた。スカンポが大好きだった。

              (写真は添付のRTE Newsから引用)

www.rte.ie