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「フレッシュ牛乳」とは名ばかり:細菌汚染でリコール対象に ! (RTE-News, October 15, 2020)

 The affected milk has a presence of harmful bacteria

 牛乳ほど、スーパー・小売店によって価格が大きく違う商品は少ない。1L入りパックの価格はたかだか数百円程度だが、まったく同じ商品なのに、38- 40%の違いがある。「流通ルートや販売方法が異なるため」と強く主張されると、「そうかも知れない」と、その言葉に「騙されたふり」をせざるを得ないが、納得はできない。

 

 さて、「Aldi (アルディ)」は、ドイツに本拠を置き、世界中の「Aldi (アルディ)」ディスカウント・チェーン店を取り仕切る多国籍企業。その傘下の「Arrabawn Co-op」は、Irelandで乳製品を一手に販売する大企業だ。

 その乳製品メーカーの「フレッシュ牛乳」が、こともあろうに、フレッシュどころか、「Enterobacteriaceae bacteria (腸内細菌科バクテリア)」によって汚染されている可能性ありと判断され、「The Food Safety Authority of Ireland (アイルランド食品衛生局 FSAI)から、即刻、全ての商品をリコールするようにと、強制力のある行政指示を受けた。

 リコールの対象となった商品名は、Aldiチェーン店で販売された「消費期限 (use-by date)」が「26 October」の

 

・Arrabawn Fresh Milk

・Homefarm Fresh Milk

・Gala Fresh Milk

・Spar Fresh Milk

・Mace Fresh Milk

・Clonbawn Fresh Milk

 

それに、「27 October」の「Clonbawn Light Milk」を加えた計 7品目。

 

 小売業者 (retailers)には、「売り場からリコール対象品を撤去すること」と「店頭通知 (in-store notice)の掲示」が義務付けられた。その一方で、消費者には、「購入した牛乳を販売店に持ち帰って、返金(refund)を受けるように」とのアドバイスが出された。

 

 なお、「Enterobacteriaceae bacteria (腸内細菌科バクテリア)」またの名を「エンテロバスター科細菌」には、大腸菌サルモネラ菌、エンテロバクター属細菌が含まれるが、その具体的な細菌名については公表されていない。

 いずれにせよ、その種の細菌が牛乳から見つかったとなれば、衛生管理、生産工程、加熱処理などに、何らかの問題があったことになる。

 

おわりに:牛乳パックは開封後、すぐに冷蔵庫に入れて保管するのが一般的だ。しかし、数日経過すると、雑菌が入らないとは保証できなくなる。できるだけ加熱して、できるだけ早く使い切った方がいい。また、1Lパックが大き過ぎる家庭には、その半サイズが無難だ。牛乳は痛みやすい食品であることをお忘れなく。

     (写真は添付のRTE Newsから引用)

www.rte.ie