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だから、政府の「外出禁止措置」に従わなかった!:言い訳の数々 (BBC-News, May 3, 2020)

Police instruct walker on beach in Briton, East Sussex

 「俺さまが、どこに行こうと、何をしようと勝手。他人にとやかく言われる筋合いはない」。「もう、あれこれと、他人に指示されるのは、がまんならない」などと、埒(らち)もない我がままを言っては、パチンコに入り浸り、あるいは飲み会に出かけてコロナウイルスをバラまいた。

 UKでは、3月23日に「Lockdown (都市閉鎖)」が宣告されると、法律に違反したものには罰金が科された。 

 ところが、「National Police Chiefs Council (英国警察長会議)」が集計したデータによると、政府の外出禁止措置に賛同した人:48%、渋々ながらも政府の指示に従った人:44%、政府の方針に従わなかった人:9%だった。

 そして、3月27日〜4月27日の1ヶ月の間、England & Walesで警察に検挙されたイギリス人は、9,176人にのぼった。

 「盗人(ぬすっと)にも3分(ぶ)の理」とか。外出禁止措置に従わない人にも、1(いち)分ぐらいの言い訳 (非理屈)がある。

 以下は、その代表例。(なお、文中の固有名詞は、匿名。)

1.Sarah, 39, London

 親友の夫妻が、数週間前に新型コロナに感染した。2人は、PCR検査を受けることはなかったが、コロナ感染特有の症状で苦しんだ。しかし、症状が治まったのか、近々、East Londonに行く予定だとメール・メッセージを送って来た。Sarahは、こちらに着いたら、車から手を振ってね、と返事を送った。このときは、コロナに感染した友だちに会うことなど、考えもしなかったという。

 しかし、友だちが自宅を訪問すると、お天気も良かったせいか、つい、家の中に招き入れてしまった。バルコニーで会話を楽しんだのは、15分ほど。30分も経たないうちに気分が悪くなってしまった。

 後になって、無責任な自分の行動に、悔やんだそうだ。  

2.Jeremy, 19, Midlands

    大学が閉鎖され、自宅に帰っていた Jeremy。数週間、自宅に籠もって、髪が伸びて枝毛も増えた。もちろん美容院はどこも営業停止。そこで、Jeremyのお母さんがモグリで営業している美容院を探し当て、その場所へ車で向かうことにした。

 その美容院と称するドアをノックして、現われたのは20代の女性。そこは、自宅の一室に、ヘアーサロンの用具一式を準備し、テーブルに大きな鏡を立て掛けたものだった。ヘア・カットは、やく30分で済んだ。

 後に、これを知った友だちに、そんなことをするなんてと、こっぴどく叱られた。

3.Matt, 29, South-West England

 Mattは、4月29日(水)の夜空に流星群 (meteor shower)が現われることを知った。そこで、23:30分頃、家族全員で車に乗り込み、こっそり家を出た。すると、500mも行かないうちに、近くの路上に潜んでいたパトカーが追跡して来た。続いて、さらにもう1台のパトカーがサイレンを鳴らして現われ、停車を命じられた。警察は「直ちに帰宅せよ、これは不要な外出に当たる」の一点張り。Mattの父は「daily exercise (日課にしている運動)」のための外出だと言い訳したが、通らなかった。

 Mattは主張する。外出禁止措置は、「night curfew (夜間外出禁止令)」ではないので、警察の取締は、やり過ぎ(overzealous)だ。Matt本人は、今でも法を破ったとは考えていないと、突っ張っている。

             (写真は添付のBBC Newsから引用)

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