新型コロナウイルス:感染リスク・死亡率が高い人、こんな人! (BBC-Health, April 7, 2020)
新型コロナウイルスは、猛烈な勢いで、その感染を拡大させ、世界の死亡者数は11万人を超えた。ただし、今、このウイルスが暴れ回っているのは、人の行き来が激しい首都圏などの、世界の大都市が中心だ。けれども、やがて、南米、中東、アフリカに飛び火するのは必定。
ウイルス感染の全ては、新型コロナ感染に限らず、感染してもすぐに発症する(症状が現われる)わけでも、感染者が全員死亡するわけでもない。
とくに、若ものは、インフルエンザ感染と同様、感染し、キャリア(保菌者)となっても重症化することは少ないと言われる。たとえ、そうであっても、社会人であるからには、他人に、ウイルスを感染させる行動は、厳に慎まなければならない。
The Office for National Statistics (英国国立統計局)がまとめた 3月27日までのコロナ感染に関するデータによると、このウイルス感染が原因で死亡した患者は、65歳以上の高齢者に集中している。
とくに70歳以上の人、あるいは心臓疾患患者やガン治療の化学療法を受けている人に死亡リスクが高い。この範疇に属する人は、USだけで150万人。
さらに、女性に比べて、男性に死亡率が高いことが分かってきた。
その理由として、男性には心臓疾患、糖尿病、慢性肺疾患の患者が多いこと、また、男性の染色体の組み合わせはXYであり、重要な免疫遺伝子の詰まったX染色体が、女性の染色体XXに比べて一つ少ないことが考えられるという。
もちろん、次の要因も影響している。どちらかと言うと男性は
・タバコの吸い過ぎ
・塩分の摂り過ぎ
・赤肉・加工肉 (ハム、ソーセージなど)の食べ過ぎ
・フルーツ・野菜不足
・お酒を飲み過ぎる。
とにかく、新型コロナ感染から身を守るためには、できるだけ人混みを避け、手洗いを徹底し、ウイルス感染のリスクを少しでも下げることだ。それに適度な運動とバランスの取れた食生活で健康を維持することが大切だ。
おわりに:新型コロナウイルス感染に対しては、社会人の全員が団結して自粛行動やテレワークなどに努めない限り、感染拡大を防ぐことはできない。
これまで、再三にわたって、『不要不急の外出や会合は自粛するように』と呼び掛けられて来た。
そんな中で、4月13日に発覚した兵庫県神戸西警察署のコロナ感染事例には、目を疑う。①こともあろうに、署長・副署長の歓迎会と称して「飲み会」を開いて、感染者が発生したこと。②その後の、兵庫県県警の聞き取り調査で、副所長が「歓迎会はしていない」と虚偽の報告をし、世間の目を欺いたこと。③さらに、この件を釈明する兵庫県警本部長は、記者会見で「県民の皆様にご心配をおかけしている」と的はずれな発言をしたことの3点だ。
この警察の不祥事のニュースを聞いて、ほとんどの人は、「心配など、するはずがない」。法律・規律の遵守を指導する国家公務員警察が、余りにも低レベルの道徳感しか国民に示すことができないのに驚き、呆れているだけだ。
それでも、何のお咎めもなく、今後も、お上(かみ)の御用を務めさせるとは ....。
(写真は添付のBBC Newsから引用)