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なぜ中国にサーズ、コロナ感染が発生するのか:その真相とは! (BBC-Science & Environment, April 8, 2020)

Seized ivory in Malaysia

 かっては、山奥に棲息するクマ、カモシカ、イノシシなどは、その活動域(縄張り)を意識し、人の住む集落に近づくことはなかった。

 その自然界の掟(おきて)を破ったのは、確かに「山の獣(けもの)」に違いないが、獣たちの住処(すみか)、自然環境を破壊し、獣たちを狩猟、殺戮し、そこまで追い込んだのは人間だ。

 それにあろうことか、人間に何の危害も加えない「センザンコウ(pangolins)」などの珍獣まで捕まえては、市場に持ち込んで売り買いに興じたり、「ゲテモノ食い」に興じた。

 このような背景のなかで、多くの野生動物が「絶滅危惧種(threatened species)」になった。野生動物がその数を減らすと、感染したウイルスは生き残りを掛けて、他の生物に移ろうと、変異を試みる。

Road through the rainforest California大学の Dr Chiristine Johnsonらの研究グループは、新型頃ウイルス感染が発生する原因は、自然破壊と「野生動物の市場取引(wildl animal trade)」にあると見る。野生動物を食べたり、これに触る人間は、ウイルスにとって、絶好の感染媒体だったと思われる。

 「Sers (重症急性呼吸器症候群)」、「Mers (中東呼吸器症候群)」、「Eboro (エボラ出血熱)」はどれも、「動物起源 (wildlife source)」の人獣共通感染症だ。

 とくに、Sers (サーズ)も新型コロナ感染も中国南部で発生した。いずれもコウモリあるいはハクビシン、コウモリかセンザンコウが感染源とする見方が有力だ。

 (写真は添付のBBC Newsから引用)

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