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子どもが街から消えた:そして小学校の教室はガラ空きになった! (BBC-News, January 9, 2020)

Empty classroom

 過去のことは、誰でもおおよそ知っている。しかし未来のこととなったら話は別だ。「来年のことを言うと鬼が笑う」とされ、天気予報ではないが「当たるも八卦、当たらぬも八卦」の世界となる。

 ところで、H.G.Wellsの「The Time Machine」はすごい。そこでは、802,701年後 (1895年出版時)の地球の姿が描かれる。

 その人物がタイムマシンから地上に降り立つと、たくさんの子どもたちに囲まれるのだ。大人は、なぜか、いない。

 一方、江戸時代の日本の古地図を見ると、地方の、どこも人家はまばらで、田畑も少なかった。それが、今日のように1億人を超えるまでに人口が膨れ上がり、山林・沼地が開墾されて住宅が立ち並ぶようになった。

 そのような歴史的な変化は、他の先進国ドイツ、フランス、イギリスとて同じようなものだった。

 ところが、この数十年で、事情が大きく変わった。通りを歩いたり、空き地・広場で遊ぶ子どもの姿がめっきり少なくなったのだ。先祖が、粗末な農機具だけで必死の思いで切り開いた田畑も、手入れを怠ったため、荒れるに荒れて山野に戻った。まるで、「時」が過去に引き戻されたかのように。

 Scotland南部の「Dumfries and Galloway (ダンフリース・ギャロウェイ州)」も過去に戻りつつある地域だ。子どもの数が減って、小・中学校の教室がガラ空きになった。なんと、受入れ定員数 (capacity)の50%に満たない小・中学校が1/4以上に達した。当然のことながら、この州の生徒1人当たりの運営コストは全国平均よりも高い。

 州議会は小・中学校の数を減らしたい考えだが、地域住民の反対にあって、思うように行かない。子どもが街から消えた現代社会にあって、これまでと同じように学校運営を続けられないのは明らかだ。しかし、どうやって、初等教育の縮小化を進めていくのか、政策責任者は頭を悩ませているという。               

                 (写真は添付のBBC Newsから引用)

    

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