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タイの三輪タクシー「tuk-tuk」:Scotlandで走行許可申請されたって? (BBC-News, September 20, 2019)

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 「rickshaw」の発音は、「力車」の読みと、ほとんど同じ。もちろん「人力車」の意味だ。明治維新 (1868)からわずか6年後の1874年に、「jinricksha」が英語に登場する。その後、その短縮形「rickshaw or ricksha」(初出1887)が英語圏で広く使われるようになる。
 昔ながらの「人力車」は、今でも、浅草の雷門付近の路上で、粋(いき)な男衆が、粋な所作で梶棒を引く姿を目にすることができる。

 しかし、明治維新から150年以上が過ぎた現在、「rickshaw」は、タイ、ラオスインドネシア、フィリピン、インドなどの比較的暖かな国で、自転車で引いたり、エンジンを付けたりと、その形を様々に変えながらも、庶民の足として活用され続けている。

 とくにエンジン付きの三輪タクシーは、タイ、ラオスで「tuk-tuk taxi (トゥク・トゥク タクシー)」と呼ばれて、なじみ深い交通手段だ。

 この導入、走行認可を巡って、Scotlandで一騒動が持ち上がった。
 実は、数ヶ月前に、Wales自治政府の首都「Cardiff (カーディフ)」で、電動三輪タクシー「tuk-tuk」の走行が認められたばかり。

 そこで、今度は、Scotlandの「Dumfries (ダンフリース)」と「Calloway (ギャロウェイ)」に、エンジン付きの「tuk-tuk taxi」の走行申請が提出され、各地方自治体当局が、その認可について検討することになった。
 ところが、警察は猛反対。その理由は以下のとおり。

・環状交差点 (roundabouts)、急カーブ (tight turns)で横転しかねない
・ドアがないため、乗客・乗員は横からの衝撃で大怪我を負いかねない
・最大速度約64km/hでは、幹線・B道路 (trunk and B roads)で事故を起こしかねない
エアバッグやシートベルト、横からの衝撃に対する安全装備に欠けている。後部の乗客席に酔っ払い (intoxicated patrons)や子どもが乗り込んだら、危険この上ない。

おわりに:電気自動車ならまだしも、黒い煙を巻き上げて走る「tuk-tuk」に乗ってくれと言われても、それは願い下げだ。それに、バスやトラックの排気ガスをもろに吸い込む羽目になる。それにしても、真夏ならともかく、Scotlandで、風通しのいいミニ幌馬車のような「tuk-tuk」に乗ったなら、どんなに厚着で武装しても、我慢できるのはせいぜい5分ほどだろう。
                                                                       (写真は添付のBBC Newsから引用)

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