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生態系を支える小さきもの:その隠れ家を作って、自然も心も豊かに! (BBC-Science & Environment, December 7, 2019)

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 地球上の昆虫が激減している。原因は自然破壊と殺虫剤。

 「虫は大嫌い」と言う人が多い。しかし、ダンゴムシ (roly-poly bugs)、トビムシ(springtails)、ゴミムシ (ground beetles)などは、地面の落ち葉や枯れ枝を分解し、土に戻す昆虫。それは、生態系の土台を支える重要な役割を果たしているのだ。

 「Royal Horticultural Society (王立園芸協会)」のDr Andrew Salisburyらが、科学雑誌「Biodiversity and Conservation」に発表した研究によると、庭に落ち葉(foliage)が降り積もるようにすれば、多くの昆虫が集まって多様な生物の生態系が形成されるという。

 ただし、庭の至る所に草花や木々を密集させて植えてもだめ。ところどころに、わざと、何も植えない空き地を設けてやる。こうすると、意外なことに、クモ類(spiders)にとって居心地の良い生息環境になることが分かった。

 庭に植え付ける植物は「native species (在来種)」、「near-native species (準在来種)」を中心に、多種類の草花の組合せが望ましい。(広い敷地があるなら) モミの木 (holly)、トベラ (pittosporum)などの常緑樹を植えると、無脊椎動物の虫 (invertebrates)たちにとっては冬の間のシェルターになる。

 また、殺虫剤・殺菌剤の使用をできるだけ控えてやる。すると、どんな小さな庭でも、色々な虫や小鳥がやって来て楽しい。雨の降る日は、アマガエルの鳴き声、秋にはコオロギ、スズムシなどの鳴き声でいっぱいになる。

おわりに:ガーデニングで絶対にやってはいけないこと。それは野草を庭に持ち込むとだ。スミレ、ナミキソウ、ゲンノショウコ、待宵草などを植えようものなら、1、.2年で辺り一面に蔓延(はびこ)り、コントロール不能に陥る。

 なお、心に余裕のある人には、次の一冊の一読を勧める。

朝永振一郎:庭にくる鳥、みすず書房、1976

                                (写真は添付のBBC Newsから引用)

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