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目が覚めると:砂浜が「石ころビーチ」の悪夢! (BBC-News, June 26, 2016)

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 フランスの「Péninsule du Cotentin (コタンタン半島)」からわずか 22kmの「The English Channel(イギリス海峡)」に浮かぶ島、これが Jersey (ジャージー) 島だ。牛のジャージー-種の故郷(ふるさと)として有名。島の形は日本の四国に似るが、その面積は1/159 (118.2 km2)、人口は約 10万人。島の海岸はきれいな砂浜 (sand beach) で覆われ、ラムサール条約で保護された水鳥の生息地でもあり、その自然は観光客にも人気だった。

 ところが今年の 2 月、この島を強烈な嵐「Storm Imogen (イモジェン)」が襲った。
 砂浜は一瞬にして「pebble beach (石ころだらけのビーチ)」に姿を変えた。まるで「quarry (採石場)」のように様変わりしたという。
 
 St Clementの ビーチでカフェ「La Marte Slip」を経営していた Mr Nigel Coutanchは、ぼやく。

"Exposed rocks have been pushed against the sea wall, it is unusable with little to no sand."
[ 海底に露出した岩屑(がんせつ)が護岸に押し寄せた。砂浜がなくては,何もできない。]

 さて、ラムサール条約に保護されたビーチには、おいそれと重機を入れ、すぐに砂浜の復元工事に取りかかることは無理だ。第一、その工事の認可を「環境省 (The Environment Department)」から得るだけでも、今後、6 週間は掛かる。

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 岩と石ころだらけの「pebble beach」の散歩には危険を伴い、歩くのも大変だ。人影もまばらになったビーチで、「no longer viable (もはや、営業不可)」と判断した Mr Coutanchは、平日 (weekdays) の営業を、当分の間、中止することにした。お陰で、カフェの従業員 2 人が、職を失うことになったとか。

 日本でも、白砂青松 (はくしゃせいしょう) の砂浜がどんどん消えている。しかし、今後、このような悪夢としか思われない事態が、世界の各地で現われると予想されている。
                                
                    (写真は添付のBBC Newsから引用。)

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