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USの新種の林檎「コズミック・クリスプ」:甘さ抜群で1年も保存可能 (BBC-News, December 1, 2019)

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 この季節、美味(おい)しい果物。それは何と言っても林檎(リンゴ)だ。古くから

・An apple a day keeps the doctor away. (1日1個のリンゴで医者いらず)

と言われ、リンゴの生産地 Canada、USの大学のキャンパスでは、授業が始まる前の朝、リンゴをかじりながら教室に向かう学生たちの姿をよく見かける。
 カナダでは、日曜日になると、市庁舎 (City Hall)の前に農家直売の市(いち)が開かれ、カゴいっぱいに詰め込んだリンゴが、わずか $4で購入することができた。
 
 さて、リンゴはUSでも庶民に人気があり、バナナに次いで消費量の多い果物。しかし、安いからと言って、リンゴを沢山買っても、家庭の冷蔵庫で保管できるのはせいぜい 1週間程度。鮮度は直ぐに劣化する。
 ところが、冷蔵庫に入れて約 1年経っても「パリパリ」の、とんでもなく鮮度の長持ちするリンゴ「Cosmic Crisp (コズミック・クリスプ)」が、12月1日(日)にUSで販売された。

 このリンゴは、1997年、Washington State University (ワシントン州立大学)が、20年の歳月を掛け、「Honeycrisp」と「Enterprise」を交配させてつくりあげた新種 WA38だ。濃紅色の色合いに白い小さな斑点が散りばめられていることから、夜空の景色に見立て「Cosmic Crisp」と命名されたと言う。

 Washington (ワシントン州)では、これまでも「Golden Delicious」「Red Delicious」などの一大生産拠点だったが、今後の 10年間、ワシントン州の農家だけが、この新種のリンゴを独占的に栽培、生産することになるとか。
 「Cosmic Crisp」の糖度は高く、しかも甘みと酸味のバランスがとれていてジューシー。おまけにパリパリして歯ざわりも抜群。リンゴをカットしても、切り口の肉質が褐色に変色するスピードが従来のリンゴに比べて遅いのも、その魅力を引き立てているようだ。

おわりに:大きくて見た目が綺麗なリンゴはいらない。近年、贈答品用の超高級リンゴが一部でもてはやされるが、それは一般消費者にとって気軽に購入できない価格だ。
 栄養価の変わらないリンゴなら、病気に強く、栽培が容易で、子どもがお小遣いで購入できるような美味しいリンゴが普及して欲しいものだ。

                                                    (写真は添付のBBC Newsから引用)

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